ときどきお運びくださってる奇怪な…もとい慈悲深いあなたはもうご承知でしょうが、改めまして、うちは夫婦そろって西武ライオンズのファンです。
熱心に球場に足を運ぶような種類のファンではありませんが、スカパーのプロ野球セットに加入して全試合観る気合で(実際全部は難しいですが後半はほぼ観てました)、テレビに張り付いて試合を見ながらガーガー騒ぎ、結果いかんで一喜一憂してしまう程度のファンではあります。
うん、単純に好きなんだよ西武ライオンズが。
そんなライオンさんが今年もリーグ優勝!やったぜパリーグ連覇!略して連パ!
いやべつに略す必要はぜんぜんないけども。ただ言いたいだけ。
優勝直後に書きたかったのですがあれよあれよとほんに月日は矢のように。
やれラグビーW杯だの世界陸上だのほんとに連日アッツいあれこれが押し寄せてきますが、とりあえずクライマックスを控えて優勝の喜びは記しておかないとね。
去年10年ぶりに優勝した時の興奮ぶりもあわせてどうぞ。
さてさて今シーズンは、大方の外野の囁きどおり、正直厳しいのではないかとファンの誰もが思っておりました。もちろんわれわれも例外ではなく。
なぜなら、エースの菊池雄星は海を渡りメジャーへ。
打線主軸の浅村はFAで楽天へ。
捕手の要銀二朗は巨人へ。
3人も主力選手の離脱があったのですから不安になって当然です。
実際、打線は変わらずそれなりに好調ではあったものの、夏ごろまでは苦戦を強いられました。
3位4位あたりをうろうろしており、一時は首位から8.5ゲーム差という絶望的な成績。マジで、今年クライマックス行けるかな?くらいの感じでした。
ところがそこからの追い上げがすごかった。
もちろんほかの上位チームが失速した、のもあったろうが、それにしてもワッショイワッショイ打つわ打つわ、特に打順を入れ替えてからの好調ぶりはちょっと謎なほどというか、妙にかっちりと歯車がハマった感じで、おもしろいほど勝ち星を積み重ねていきました。
投手陣はかなり台所事情が厳しかった。稼ぎ頭とあてにしていた多和田はケガかなんかで離脱し1勝しかできず。
先発の柱と呼べる実績ある選手が不在のまま、シーズン中盤までは先発が5回まである程度試合を作っても中継ぎ抑えがぼかすか打たれてもうプロ野球を見ている気分ですらなかった。4~5点リードしてても全然安心じゃなかった。
それでも先発陣は高橋光成、今井、十亀、本田圭佑(ちなみにサッカーの彼と同姓同名なのでマスコットキャラのレオが彼先発の時にはサッカーのアクションとかしてた)、今年ドラ1松本航などがそれぞれ粘って試合を作り、シーズン終盤には8回最多登板数を記録した平井(どうでもランナー背負う彼をわたしは勝手にマッチポンプ平井と呼んでいたごめん)、9回増田大明神(勝手に大明神と呼んでいる。意味は特にわからない)の形がどうにかできあがり、絶対の信頼が置けるとまでは言えなかったけど2~3点のリードで安心して試合を見ていられるようになった。
投手陣の中でひとり気を吐いた先発はニール。実に12勝1敗という信じられない成績を残した。ニールが投げればきょうは勝ったな、と後半はマジで思えるくらい。本格速球派って感じじゃないんだけど、のらくらとだまくらかすピッチングで相手チームをけむに巻いた。CS以降もがぜん期待しちゃう。
そして野手陣はすばらしい成績。
山川は43HRで後続を大きく引き離し2年連続ホームラン王。120で打点ランキングも2位。
中村は打順変更で4番に座ってから打つわ打つわ、123で堂々の打点王。36歳でこの成績はほんとにすばらしい。シーズン中には通算400本塁打も達成。
秋山キャプテンはは179安打でリーグ最多安打数。来年はメジャー挑戦が確定したようなので西武にとってはその戦力ダウンは痛いけど、NPBで長くいい記録を残し続けているからそれもやむなしと言ったところか。海を渡っても活躍してほしい。
金子は41個のベースを盗んで盗塁王。9番に座ったがたぶん12球団いち怖い9番打者だったろう。シーズン途中でケガで離脱したときは肝を冷やしたがすぐに戻ってきてくれてよかった。来シーズンは間違いなく1番だろうな。顔もいいのでイケメン担当として、さらなるブレイクを期待したい。
そして森はなんと捕手でありながら打率トップ。打点でも105を稼ぎ第3位。今シーズンの優勝はまちがいなく彼の大活躍なしにはありえなかった。
あと今シーズンから使い始めた入場曲が球場を席巻した。みんなで両手を縦にぱくぱくさせるやつ。
曲はこちら。
森友哉選手 新登場曲 ベイビーシャークの踊り方 !! Baby Shark メットライフドームスタンドの様子 20190730-0801
タイトルにこそからまなかったがその他先発スタメンの選手もそれぞれめざましい活躍をした。
中村と同期のミスターライオンズ栗山は球団最多安打記録を更新。地味に地道に積み重ねた安打は1800本を越えてなお更新中。来シーズンもプレイしてくれるとしたらさらにその先にある2000本にも期待したくなる。旧(失礼)イケメン担当で、わたしが大好きな選手。
源ちゃんはバントがヘタクソな西武にあって犠打数1位。盗塁数も金子に次いで2位。
たまにあんぽんたんなミスもするが守備もすげーうまい。アイドルの彼女とも順調(関係ないな)。
外崎は途中スランプ時期こそあったがやはり攻守ともに光る選手。内野も外野も守れるユーティリティープレイヤー。HRも26本、打点も90、アップルパンチ健在。
木村もなかなか足が速く、たまに見せる打撃センスは目を見張る。
聞けばメヒアにバッティングを教わっているそうで、来シーズン大化けするか注目。
そのメヒアは栗山がDHが多かったので出番がなくほぼ代打としての出場だったが、随所での活躍はいやでも目に付いた。年俸ほどの活躍ができているかは謎だけど、なんとなく西武にずっといる気がする。
応援曲の良さが秀逸で、それだけでもなんかうれしくなる。
辻監督が優勝インタビューの時に、今シーズンは主力放出で厳しかったのでは?と聞かれ
「正直厳しいと思いましたが、選手たちが俺たちだけでも勝てるんだって証明してくれました」
みたいなこと言ってて。
たしかに今シーズン、なんかこう妙な一体感と勢いがあった。
終盤失速した去年と違って、今年はあとになるほどうりゃああって気概があがっていったっていうか。
若いパワーでぬおおおって押し切ったっていうか。
無駄にひらがな擬音を使いたくなるような種類の勢いが今年のライオンズにはあった。
うん、それでこそライオンズだ。
ああもう書いてると好きすぎてきりがないなほんとにいいかげんにしよう。
そういうわけで、西武ライオンズ2019シーズン優勝おめでとうありがとう!
次はCS、去年の雪辱を果たして行くぜ日本シリーズ!