常連さんにお医者さんのグループがいるんだが、そのなかのおひとりは野菜が大きらい。
何を出しても見事にメインの肉と米しか食わない。
サラダも漬物も、味噌汁に入っている野菜やトッピングのネギとかも徹底的と言っていいくらい食べない。
一見偏屈の代表みたいに聞こえるが、べつにそうヘンな人ではない。
ただ、食べることに頓着がないというか、栄養補給としてしかとらえていないんだろうなって雰囲気はすごい伝わってくる。
人は米と肉だけで大丈夫なんだなーって、野菜食べなくっても健康に生きていけるんだなーってその人を見ていると思う。
そんなお客さんに先日今日の日替わりはチキンカツですと伝えると
「からあげとチキンカツって違いがよくわかんないよなー。
どっちも鶏揚げたやつじゃん」
みたいな真顔のひとりごとが返ってきた。
ひとりごとだってわかってたけど思わず
「衣。衣が違います!」
同席のほかのお客さんは苦笑いに近いものを浮かべていたけど当の彼は
「ふーん、衣ね…」
と不思議そうな表情をしていた。
からあげ→下味をつけて小麦粉(片栗粉)をつけて揚げる
チキンカツ→小麦粉、卵、パン粉をまぶして揚げる
この違いの説明を必要とする人が全国に何割くらいいるんだろう。
食べることに徹底的に頓着ないんだなー!
医者ってのは変人が多いな。もう漫画の登場人物みたいだわ。
それも個性、個人的にはクセの強い人ほど好きですけどね。