4月1日に新元号が発表され、いよいよ5月に「改元」が行われる。
発表のあった日は仕事だった。
店にはテレビがある。ちょうど開店の頃にいままさに官房長官が現れようとしていたところで、やってくる常連さんらの関心事ももっぱらそれ。
個室に通したお客さんもみんなスマホで中継を見ていた。
発表された新元号は「令和」。
へええ、なんか、意外だったな。想像してた漢字と全然違った。
お客さんたちもみんな「令」が意外だったよねーみたいな話をしてて。
ふと気になったのは、アルファベット。
明治=M、大正=T、昭和=S、平成=H、これらとかぶらないようにってのは言われてた事だけど。
思わず常連さんの席で
「Rかな?Lかな?」
と口走った。思いっきりタメ語っていうかひとりごと。
いやまあ、普通にRなんだろうけど。
わたし自身多少思想的には右寄り。
正直、感覚的には生前退位にすこし抵抗はあった。
そんな堅苦しく考えてるわけじゃないけど、一世一元というか、天皇は生きてる限り天皇で、平成の世は平成天皇が亡くなるまで続くものだと思ってたけど。
でも実際、新しい元号が発表されるってなって、書類とかそういう問題こそ山積みではあるけど、単純に「新元号何かな?」ってこれだけたくさんの人の無邪気な注目を集められるのは、案外いいことかなって思い直した。
生前退位だからこそ、改元にお祭り騒ぎが可能になるんだもんね。
そんなことを考えながらこの記事を書いていたらふと「年号」と「元号」の違いが気になった。
そういや「新元号発表」って表現が多かったけど、年号じゃないのかな?
気になってちょっと調べたんだが、どうも明確な線引きはないようだ。
現状、年号と元号はほぼ同義として使われてる。
厳密には多少違いがあるようで、たとえば明治より前は天皇の在位期間=元号ではなかったときもあった。
同じ天皇の在位中に「改元」(たぶんそのころは「改号」だったと思われる)が行われることがあり、一世一元というきまりではなかったため、元禄とか享保とかいう部分を年号と呼んでいたのではないか。
現在では「元号法」という制度があるため、一般的に元号と呼ばれるようだ。
もうちょっと個人的に感覚的な話をすると、すでに過ぎた世は「年号」、現行及びこれから使われるものを「元号」と呼ぶ、って感じだとしっくり来ない?
あくまでわたしだけの主観ですが。明治も昭和も年号だけど、平成は元号って感じ。
発表のときの大騒ぎで4月から改元だと思っている人も多かったみたいだが、令和元年を迎えるのは5月1日。
去りゆく平成を惜しみつつ、新しく来る令和の世がよりよい時代でありますように。
でも、くどいようだけど公式の書類は和暦もう勘弁してよね。
効率悪すぎるから。
元号関連