お店で樽のビールとか提供していると必ずガスボンベがついている。
モノ自体はずいぶん若い頃から親しんでいるハズなのに、しかも毎日セッティングもしているのに、ルーティンワークの一部になっているだけでその中身について全然理解できていなかった。
先日とある飲み会を担当した際、お客さんがメニューを指さしながら
「このハイボールに強炭酸『6vol』って書いてるけど、このvolって何?」
炭酸の強さだろうと知ってはいたが、具体的に理解できていないため即答できず保留した。
席を離れてグーグル先生にお伺いを立てた。
なるほど、液体にどんだけ炭酸ガスが溶けているかという単位なのだね。
そしてvolはVolumeの略なんだね。
知らなかったなあ!
商品知識が無さ過ぎて何年つとめてんだって感じだ。
ともあれ先ほどのお客さんに調べたことを伝えるとお気に召したようで以降も
「6volのハイボール!」
と連呼して注文されるようになった。
宴が進むとみんなして
「6volのジンジャーハイボール!」
「6volのコークハイ!」
と注文されたが、イヤちょっと待て。
ハイボールの機械はこっちで炭酸のガス量調整してるから強炭酸で出せるけど、コーラとかジンジャーエールは市販品だから6volは無理だぞ。
って説明をしてたらお客さんが
「なんか俺ら幼稚園児みたいじゃね?」
慣れてますから大丈夫よ。
ちなみにビールは缶だと2.5~2.8volくらい。
コーラは3.8くらい、ファンタで2.0くらい。
一般的にはフランス製シャンパンがもっとも高いと知られており、5.0~5.5くらいだそうな。
数値に関しては容器はもちろん、外気の気温や気圧、冷たさなんかでもかなり左右されるらしいです。
そのときのお客さんに
「6より強いのってできるの?」
と訊ねられましたが、そんときは知識が足りなかったので
「イヤーそれ以上だと人体は大丈夫でも機械が耐えられないので」
と超テキトーな回答を自信満々の体でしました。ゴメンよお客さん。
実際はつまり、物理的にそれ以上は圧を上げても「溶けない」って感じなんだろうね。
炭酸でよく言う「気が抜ける」ってのは、すごい微量ではあるけど溶けてる物質が気化しちゃうわけだから、総量が減るってことなんだね。
炭酸好きだけど炭酸ってものを全然理解してなかったから、今回感覚的にではあるけどなんとなく炭酸について理解できた。
ありがとうお客さん!