買い物先の店で気の早いクリスマスソングを耳にして季節の流れを知り慌てだす感じの日々です。もう11月だってよ!
「年末が近づくと実感するよ、月日の流れはアホみたいに早いね」って話を毎年毎年アホみたいに言ってると、その定型文を人生で多くてもあと数十回しか言えないってのが信じられない気がするんだ。
少なくとも500回くらいはこのくだりやりたいんだけど。
オフィスワーカーに鞍替えしてからようやく5カ月が経った。
部署かけもち屋なので相変わらずウロウロしているんだが、ぼちぼちド新人とも言っていられなくなってきた。新しい人がいっぱい入ってきたのだ。
正直いまだに顔も名前もあやふやな人が多くてどの人が新人なのかどころか社員さんすら見分けがつかない。
単にわたしが他人に興味を抱いてない、覚えられないってだけでなく、なんか似た印象、似たフォルムの人が多いってのも理由のひとつかもしれない。
同じ業界、同じ界隈で生きてるとなんかいろいろ似てくるのかもしれん。
少なくとも飲食ではあんまり見かけない感じの似たような風貌の人がわんさかいて、もうほんと入ってこない。話はするけど名前知らない。聞いても覚えない。
なんかいろいろヤバいとは思ってる。
そんなある日、レタス屋の仲間のひとりから久しぶりに連絡があった。
レタス時代の同僚たちはちょっと変わり者が多くて、これまでいろいろ勤めてきた先の人々とは趣が違って面白いので、マメに連絡を取って繋がりを切らさないようにしている。
わたしにとってはとても希少で貴重なご縁だからだ。
とは言っても基本わたしからどうでもいい連絡を入れるばかりで先方から連絡をもらうことなんざほぼないので、彼女からの連絡はとても嬉しかったし少し驚いた。
どうしたんだろ?
と思って目を通すと、どうやら仕事を変えたとのお話。
読み進めると
「たるたるさんと同じ職場かもしれないです」
…
…?
…!?
脳に浸透するのにだいぶ時間がかかった。
えっ。エッ?
連絡をくれたMさんとは、これまでもニアミスがあった。
わたしがカツカレーに転職した時には同じ市場内にいたり、派遣で行った工場にわたしも行ったことありますよ、地獄でしたと語っていたりで、レタス後一度も会っていなかったにもかかわらず、なんだか近しいものを感じてはいた。
感じてはいたけどもさ、同じ職場って、そんなことあり?
連絡をくれた翌日職場に行ったらホントにいた。
いやそりゃいるだろうけどさ。
まさかレタス仲間とこんなとこで会うとは思ってもみなかったわ。
わたしがウロウロしちゃうほうの所属で一緒なので、たぶん何か月後かにはわたしが彼女に仕事教わってる感じになるだろう。
いやはや、ほんとにビックリした。
事前に教えてくれててよかったよ。予備知識なしで会ってたらドッペルゲンガー見たくらいの勢いで変な声出して尻餅ついてた自信あるわ。
それから数日、また新しい人が入ってきた。
部署が違うので本来まったくかかわりのない人なのだが、上がり時間がわたしと同じなので、帰り道で一緒になったのを幸いに声をかけてみた。
「おつかれさまでーす」
すると彼女は開口一番
「あっ、あの、〇×神社の前の△□マンションの人ですよね!?」
…!?
「えっ!?あっ、エッ?うん、えっ、なんで?」
めちゃくちゃしどろもどろで思考が追い付かない。
彼女は笑いながら
「前住んでたんですよ、お見かけしたことがあったので、もしかしたらそうかなって」
マジか!ビックリだ!
いやわたしは申し訳ないが全然覚えてなかったけども!
驚くようなご縁が続いて世間の狭さを実感した数日間でした。
もちろん、勤め先は極力近くで探してるわたしみたいな人もたくさんいて、そういう人たちが狭い範囲で暮らしてりゃ、そりゃそういうこともあるんだろうけど。
もともと他人との交流の形を著しく持っていないわたしにとっては宝くじに当たるよりビックリするわ。
レタス仲間の彼女とも、元住居が一緒だった彼女とも、おたがいに長く続いて仲良くなれるといいな。
わたしはいまんとこ仕事ものすっご楽しいので、しばらく辞める予定はありません。
人は正直微妙っちゃ微妙なんだが、作業そのものが楽し過ぎて。
あとはパートとしてどこまで踏み込んでいいのかの領域に気を付けながら、いましばらくは作業を楽しんで行きたいな。
それにしても世間は狭い。
なんかこう、悪いことできねーな←