東京ははずれのほうに六町という駅がある。
はむぺむは職業柄現場によって行先が異なるのだが、この六町という街へはしばらく仕事で通っていた。
その間に、おいしい店を何軒も見つけたのだと熱く語った。
ちなみに、この記事で書いた個人営業の天ぷら屋さんも六町。
というわけで休日にドライブがてら六町へ。
丁度ランチタイムスタートくらいの時間に到着、まず連れて行ってくれたのはいい雰囲気のお蕎麦屋さん「松鈴」。
変わり蕎麦がイチオシなんだと有無を言わさず注文。
うまそうだ。が、これなんと3段重ね。
いちばん上が変わり蕎麦、この日は柚子だった。はむぺむはしそだったかな?がメチャうまでそれを期待していたらしく、ちょっと残念がっていた。
あとはたしか更科と十割。どっちがどっちか覚えてないがうまかった。
ちゅるりと食えるちょうどいい量で、しゃっきりとしたザ・江戸って感じの粋なそば。
うまいそば食った!って感じ。
お値段もそれなり。上記の変わり蕎麦は1人前1100円也。
一品料理も充実していそうだし、多少高級感もあるので夜に訪れてみたいね。
大変おいしゅうございました。
が、はむぺむのお目当てはこの次。
すぐ近くに一見昭和な雰囲気の中華料理屋があり、そこのラーメンがメチャクチャ旨いのだと熱弁する。
でも今そば食ったばっかだよー?
いや、絶対食えるから!おいしいから食えるから!
結局そば屋を出たその足で、今開店したばかりの中華料理店「開々亭」ののれんをくぐる。
ご夫婦で営業なさっているのだが、はむぺむ曰く「いっつも夫婦喧嘩してる」んだそうな。
この日は休日だったからなのか、時間が早かったからなのか、特に仲が悪い風には見受けられなかった。
良くも悪くもザ・昭和な店内。
まんまガラスの仮面でマヤ母娘が住み込みで働いてそうな感じ。
メニューを眺めるとやたら豊富でどれもおいしそうだが、注目すべきはその値段。
ラーメン500円。いまどき500円!
ほかのものは普通並みの値段というイメージだが、とにかくこのラーメンがおススメだと言うので2杯頼んで出来上がりを待つ。
とはいっても蕎麦腹いっぱい食ったからなあ…
いまだにふたりでひとつの技が身に付きません
カウンターから作業中の様子を眺めていると、巨大な中華鍋みたいなもので麺を泳がせて茹でている。
いまどきは水切りの「てぼ」に入れて茹でるところがほとんどなのに、何やら珍しい光景だ。
ちなみに「てぼ」ってのはこれのことね。
わたしも今調べて初めて名前知った。
ラーメンがやってきました。
一見すると昔懐かしい感じの、しごく普通のラーメン。
だがこれが…!
うまいのなんの!なんなのコレマジでうまい!
つかこの麺ナニ!?この歯ごたえナニ?味わったことのない食感だよ!
信じられないくらい優しい味のラーメン。お、おいしい…!
これ、人生で食った旨いものベスト10とかに入って来ちゃいます。
わざわざはむぺむが「連れて行ってあげたい」なんていうのも納得のうまさです。
もう感激しまくり!
とっくに満腹だったけど、はむぺむに手伝ってもらいつつ無事完食。
幸せだった。近所だったら足しげく来たい!
っていうかむしろ近所に越してきてほしい…。
こんなうまいラーメン屋近所にあったら幸せだなー!
天ぷら屋といい、蕎麦屋といい、夜に行っても楽しめそうなお店も多い。
そういえば以前買ってきてくれたバームクーヘンのお店も六町だったわ。
駅としてはバリバリの住宅街な感じなのに、突然飲食店が現れる街、六町。
そしてそれらがどれもこれも妙にハイクオリティ、美食の街、六町。
もはやわれわれは六町を「グルメタウン」と呼んでいます。
まだまだおいしいお店があるそうなので、またいつか遠征するかもしれません。