もともと低血圧も手伝って朝は得意なほうではなかった。
オトナになってからは比較的ちゃんと起きられるように徐々になっていったが、それでも、情けないことに、何年かに1回はやらかす。
寝坊。
前日2時ごろまでゲームをしていたのも悪かった。
ここんとこ睡眠も足りていたし、しばらく寝坊なんてしていなかったから完全に油断していた。
5時に目覚ましをかけた。かけた、ハズだったのに。
目が覚めて時計を見ると07:38。
久しぶりに全身から血の気が引く音が比喩でなく聞こえた。
目覚ましにはスマホのアプリを使っている。
なんらかの理由でちゃんと鳴らなかったのか、あるいは自分で無意識に止めてそのまま寝てしまったのか、真実はわからない。
ただ、毎度寝坊するたびに思うんだが、やっぱ1個体制だとダメだよな。
予備ないと。
パラシュートのレバーが1個しかなかったらイヤじゃない。
万一なんかの理由でそれが不発だったらその瞬間に終了しちゃうわけだし。
予備、保険、スペア、かけとかないと、ヒトだってモノだってなにが起きるかわかんないもんな。
そういうわけでさっそく目覚まし時計を購入してきた。
2個体制で行けばどちらかが万一鳴らなかったとしても大丈夫。
さすがに2個とも止めて二度寝に突入することは考えにくい。
仮にそれがあったとしたら、むしろなんらか体調に異変があるときだろう。
うちではわたしがはむぺむを起こす係に任命されているので、わたしがやらかすとはむぺむの仕事に直で影響が出る。
わたしが「できない」「やりたくない」と言えばはむぺむは子供じゃないんだから自分で起きることができるだろう。そんなの簡単だ。
だけどそうなると、わたしはわたしの存在意義を完全に見失っちゃうわけで。
自分のことなら正直、寝坊したってどうにかなる。
っていうかどうにかできる。どうにだってなる。
でも他人のこととなると、どのくらい余裕があるのか、どのくらいヤバイのか、まったく推測できない。
自分以外のだれかの人生の責任を負うことって、想像以上に大変で。
役割分担下のそんな些細な一事ですらそう感じるってことは、きっと自分以外のだれかの人生の食い扶持を稼ぐって立場でいることは想像を絶する大変さで。
だからこそ、両輪で働く夫婦も増えているのだろうな。
毎回寝坊すると究極まで凹む。
そして油断した!気合いが足りなかった!と自分を戒めて、しばらくは寝坊をしないようになる(まれに続くこともあるが…)。
でも忘れたころにまたやらかしちゃうんだよね。完全にそういうローテーションになっちゃってる。
もはやこうなると、布団に入って寝るのが怖い。
いっそ夜はソファで仮眠程度にして、昼寝でがっつり寝る方が寝坊のリスクは減る、気はするんだが。
それやるとただでさえ不定期な生活が乱れまくって、しかも総稼働時間が極端に短くなっちゃうだろうしな。
もともと眠るのが好きで幸せなので、間違いなく寝坊は一生戦い続けねばならない宿敵なのです。
これからますます朝がツライ季節。
自力で目覚められないわたしには目覚まし時計が命綱。
マジで、頼むぜ相棒たち。