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デジタル化の弊害~時間外労働とコミュニケーション能力の低下

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あああもう一カ月なんてあっという間だー。

全然ブログ更新できぬままどんどん月日が過ぎてゆく。

言うまでもなくあれもこれも書きたいものが山積みなんだが、本日は表題の話を書きなぐってみる。

 

 

某巨大チェーンのファミレスに職場を移してから早いものでもう半年近くが経った。

こまかい不満はあれども、おおむね楽しく働けている。

前の店以上にピークは走り回ってるので、マジで部活みたいになってるけど。

忙しいのはもちろんだが、それ以上に人がいない!頭数が絶望的に足りない!

飲食の宿命だねえ。

 

 

前の店でも万年人手不足だった

www.hampemtarutaru.com

 

巨大チェーン店ということで、何もかもがシステム化され、整っていると言えば整っている。

たとえば新人トレーニングひとつ取っても、タブレットで該当動画を見て学習し、見終わったものには自動でチェックが付くと言った塩梅。

 

たしかに便利だ。人の手を煩わせることなく必要な知識を手に入れることができる。

できるんだけどさ。

 

 

問題点はざっくり言って3つある。

 

①無駄に時間がかかる

 

仕事でもなんでも、実際にやってみないとわからない。動画見ただけでできたらだれも苦労しない。

もちろん事前に知識を入れると入れないでは差が出るが、どのみち先輩がつきっきりで面倒見ることには変わりない。

どうせやるなら先輩の動きを見ながら真似しながら、先輩の助言を聞いてやってみるほうがはるかに早い。

動画自体もいらない情報満載で時間長いし、勤務時間中何度も中断するような環境で見たってロクに知識なんざ頭に入っちゃ来ない。

要するに見る時間だけまるっと無駄。

 

②時間外労働を強いられる

 

これについてはあくまで時間給で働くパートやアルバイト限定の話で、そうじゃない立場の人たちにとってはあるいはメリットのほうが大きいと思う。

マニュアルやデータなどがデジタル化されることで、勤務時間外でも、もっといえば自宅でもスマホやPCなどで仕事関連のものを見ることができるようになった。

そのことが、時間給で働く人にとっては余計な労働を強いられる結果になっている。

要するに「見ておいてね」「学習しておいてね」ってものが増えたって話。

なんで仕事時間外に仕事の予習しておかないとあかんねん。

なんのための時間給?

 

③コミュニケーション能力の低下

 

教える側は教える内容が全部動画やらにおさまっているため、補足することがあんまりない。だから言えることとしては「見ておいてね」だけになる。投げっぱなし。

実際見たってわかんないから真似してわからないことを付け足して聞いていくことになるんだが、そのときに教える側が答えられないという事態にもなる。

もともと無意識でやってることが多く、言語化が難しいうえ、まるまるデジタルマニュアルに投げちゃうとなれば言葉で伝えるスキルが低下していくのは当然。

 

そして教わる側も「見て覚えてね」と言われることばかりになると質問がしづらくなる。見れば確かに必要な情報は詰め込まれているが、実際やってみるとわかりにくいことが出てくる。

だがそれを重ねて尋ねると「動画で説明見たでしょ」みたいに煙たがられることがあり、だんだん不明点を質問することがなくなり、自分流の解釈で進んでいくことになる。

そのうち質問をするという積極性自体が失われ、結果現場はコミュニケーション不足で溢れかえる。

 

 

 

ざっとあげつらっただけでもこれだけの弊害を抱えている。

 

もちろん言うまでもなくそういったものは非常に効率的で便利なツールであることは間違いないし、一口に言えば使う人の問題だ。

じょうずに使いこなせさえすれば、心強い道具だ。

ただ、まだ全然じょうずに使えてないってことなんだろうな、世間も、もちろんわたしも。

 

 

デジタル化といえば、近く勤め先の店でもデジタルメニューが導入される。

これまで席に呼ばれてお客さんから直接取っていたオーダーがついにタッチパネルでの注文になるわけだ。

 

正直不安と不満しかない。お客さんとのコミュニケーション機会がぐぐっと減るうえ、導入初期はそれの使い方で呼ばれて拘束される時間がめちゃくちゃ長くなるだろうと容易に推測できるからだ。

たしかに注文取る時間が多少は短縮できるかもしれんが、それは現場においてはたいした時間のロスではないのだよ。

どっちかってーとレジ業務のほうが時間取られるよ。個別会計のうえ、やれナントカクーポンだのカントカカードだのいっぺんに出されるとな。

そもそもレジの機械自体めっちゃレスポンスのろいし。人力のほうが百倍早い。

そして注文タイミングが今以上に集中すればキッチンが回らなくなることも想像に難くないわけで。

 

たったひとつの工程が削減されるだけなのだが、それによって「料理を運んで食器を下げて会計をする」になると、ますますスタッフのロボット化が進むだろう予感もする。

わたしはロボにはなりたくない。

しばらくやってみて、あまりにつまんなかったら河岸替えになるかもなあ。

 

 

とは言っても、いまの職場にはひとりすごくデキる先輩というか仲間がいる。

彼女とコンビで働くのはかなり楽しい。

もうひとりいたのだが、その人は先日引っ越しで辞めてしまった。残念だ。

人間的にどうかまではまだあんまり知らないし、言ったらどうでもいいっちゃあどうでもいい。

仕事上でバディとして、背中合わせで強敵と戦うことができる感じの人は貴重だ。

 

わたしは、多少おこがましいが、こと飲食においては自分をデキる奴と思っているし、近いクオリティと近いテンションで働ける人はそう多くいるわけでもないこともわかっている。

だから彼女と働くのは楽しいし、彼女と仕事をすることを楽しいと思えるうちは辞めずに続けるかな。

 

そしてそういう人は、聞けば結局豊富な人生経験やバックボーンを持っていることが多いんだよね。

ってそんな話はまた別の機会に。

 

 

ともあれ急速に進むデジタル化。

それにともなってじんわりと退化していく人間のコミュニケーション能力。

世の中はこれからどんなふうに進んでいくのか、その流れの先にはたいへん興味があるが、それを見ていられるのは長くてもあと数十年と思うと、人生って短いなー、もっとあと何百年も見ていたいなー、なんて思うよ。

 

 

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