バッティングセンターで学んだ「無意識の信頼感」

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先日、久しぶりにはむぺむと2匹でバッティングセンターに行った。

久しぶりと言ってもわたし自身はバッティングセンター自体に行ったことはあっても、打席に立つことはほぼない。

だって怖いんだもん。怖いじゃん。

数回はやったことある気がするが、バットに当たった記憶は皆無。運動神経ないしね。

 

ちなみにはむぺむは野球好きだが野球経験はほぼない。

 

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だが今回はどういう風の吹き回しか、やってみたくなった。

最初ははむぺむだけ1回やっておしまいにしようかと思っていたんだが、見ていたらうずうずしてきたので。

 

そのバッセンでは1回のプレイにメダル2枚必要。最初は自販機で買ったんだけど、追加分は窓口で買おうと思ったら1000円で12枚とかだった。

そんなに打つかなー…と思いつつ購入。

なぜかおまけにアイスキャンデーをくれた。食べてからいざ打席へ。

 

 

1回のプレイで28球。はんぺんが数えた。妙に中途半端だ。

もちろんヘタクソの極みなのでいちばん低い球速90km。さてどんなもんかね。

 

最初の数球はおっかなくって打席のいちばんうしろのほうで腰引けまくり。

バット振るどころじゃないね。やっぱ怖いよ!

何球か眺めてると慣れてくる。少し前に進んでへっぴり腰でバットを恐る恐る出す。

当たらない。そりゃそうだわ。

 

さらに何球かそうして見てるうちに少し「らしく」なってくる。ちゃんとかまえてボールが打ち出されるタイミングでバットを振れるようになった。

でも当たらない。そりゃそうか。

 

そうして素振りを続けること数球、バットにボールが当たった!

かすってファウルチップが何球か、それから芯を食った当たり。

ホームランみたいに飛ばせる感じではもちろんなかったが「当たった!」って瞬間の喜びはハンパなかった。手がしびれる。

 

だが結局80球くらいやって「芯食った」のは4~5球。あとは素振りとチップ。

しみじみとラケットだったらもっと当たるのに…とわけわかんないことを考えてた。

 

はむぺむは残りのメダルを消費すべくがんがん打っていた。

終わった頃には手の皮がむけていた。がんばりすぎだろおい…

 

 

思いのほか楽しかったバッティング。

趣味にしたら楽しいよね、とはむぺむと話していたが、そのときにふと

「でもあれ、マシン相手だから慣れれば打席にいても怖くないけど、生身の投手が相手だったら怖くて無理だわ」

と言って、言ってから自分でハッとした。

 

そうか、そうだよ。

 

つまり野球をやってるすべての人は

「基本投手の球はストライクゾーン周辺に投げられる」

ことを前提としているわけだ。

 

いやそんなん当たり前だろって話なんだけど、なんていうかうまく言えないんだが「相手がルールを守る」ことをみんな無意識で信頼している。

これってすごいことだよね。

 

そしてだからこそ、ルールを破ると叩かれるのは当然。

 

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野球に限らず何のスポーツでも、もっと言えばスポーツじゃなくってもなんだってそう。

運転してて対向車線の車がこっちにはみ出してくることなんて前提で走ったりしないじゃん。

レストランで出された飯を毎回毒見なんかしないじゃん。

 

人って、つくづく無意識の信頼感とともに生きているんだなーと。

最低限のルールを守っている人たちに、見えないところでどれほど助けられているかってことを、なんだか妙に実感させられてちょっと感動した、というおはなし。

 

 

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