日本語にうるさい

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お店の春といえば、一緒に働いてきた学生たちが卒業する季節。
それにともなって、現JK(春から大学生)がランチを手伝ってくれるようになりました。


うちのお店はなかなか学生の質が良く、いい意味で「最近の若いモンは!」って言えるメンツばかり。
賢く優しくかわいらしい学生ばかりでありがたい話です。


そのうちのひとり、次期エースのJK。
仕事もできるし飲みこみも早い、人当たりもよくてかわいい、非の打ちどころがないんだけど。
ちょっと、ちょっとだけ、なんか日本語があやしいんだよね。


わたし自身プライベートだと言葉使いはヒドイもんだ。
美しい日本語なんて意識して使ってるわけでもないんだけど。
それでも、さすがにン十年客商売に従事していると気になる敬語の数々ってのはどうしても出てくる。
我ながら細けーよ!とは思うんだけど。


たとえば
「こちらのお席でよろしいでしょうか」。

よろしくねーよ!って毎回思っちゃう。

意向を伺う気なら、
「こちらのお席でいかがでしょう」。

問答無用なら
「こちらのお席へどうぞ」
「こちらのお席へお願いいたします」

微妙すぎる差ではあるんだが、敬語を含む接客言葉には個人的にいくつかこだわりはある。


定番でよく言われるのは
「こちら日替わりランチになります」。

ならねーよ!これからなるなら今はなんなんだよ!

正しくは
「日替わりランチでございます」だろ。
別に変身はしないだろ。


会計時
「10000円頂戴いたします」

頂戴するのはちょうどのときだけ。
一時お預かりしてお釣り分はお返しするんだから
「10000円お預かりいたします」じゃないのか。



何が正解かなんてのは店によって個人によって違ってくるからべつに押し付けはしないが、ただ「わたしはこうやってる」ことは若い連中に見てもらう知ってもらうようにはしている。

ことに学生バイトなんかだと、言葉も行動もまずは猿真似から入るのが当たり前だから(というかマニュアルとかがしっかりしていない場所だとそれ以外に方法は少ない)、手本になる立場の人はより正しく美しい日本語を使うように心がけなければいかんと思っている。


…いや、うん、プライベートはほっといてくれないかな。


そんなJKが「家はどこですか?」と訊いてくるので

「○×神社って知ってる?その近く」
と返すと


「…?えっと…あの…桜の花の咲く処…?ですよね?」
クエスチョンマーク多めで返されてちょっとツボに入った。


なんでそんな小説の冒頭のシーンみたいな場所説明してんだ。
キミにはどんな場面が見えてるんだ。


そしてなにより、○×神社に桜の木はないです。
一本もないです。近くにもないです。



ともあれ世界が刷新される春は間近。
新しい心強い仲間たちと、元気に楽しく働けるといいな。

 


***

英語の歌詞が日本語に聞こえる(ように作った)大傑作。是非一度は聴いていただきたい


www.youtube.com



純粋にバンドとしても大好きです、聖飢魔Ⅱ。
 

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