夜宴会手伝い時、別の部屋へサンダルを脱いで料理やら酒の提供のために上がっていた。
失礼しましたと部屋を出ようとするとさっきまで履いていたサンダルが見当たらない。
店で用意しているサンダルも出払っている。
まさかお客さんのサラリーマン仕様靴を履くわけにもいかず、やむなく靴下でうろうろしているとお客さんが上機嫌で戻ってきた。
足元には私のサンダル。
「それ私の!」
と思わず頬をふくらますと
「あーごめん、どおりで小さいと思ったよ。見当たらなかったからさ、どこにいたんだい?」
渋めのおじさまは悪びれる様子もなくいたずらっぽく笑っていた。
彼から取り戻したサンダルはほんのり温かったとさ。
ちょっとだけ信長の気持ちがわかったよ!(違