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黒い感情

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自分で言うのもなんだが、子供の頃はかなり出来のいい部類だった。


今でこそ名実ともに大がつくバカだが、小学校まではおよそ勉強で困ったことはまったくなかった。
塾にも行かず、自宅でガリ勉するわけでもなく、とにかく授業だけで理解できていたし、テストでは90点以下なんて取ったこともないくらい安定していた。小学校のテストって簡単だったしね。
中学高校大学と進むほどにライクアローリングストーン、どんどんアホになっていくんだけど。


だがしかし、たった一度だけ今でも鮮明に内容まで記憶しているのだが、社会のテストで25点を取ったことがある。
小学校1年だったか2年だったか学年は忘れたが、内容は「用紙に記載されている家族を見てそれぞれの役割を答えろ」というものだった。
たしか5人家族か6人家族の絵が載っていて、たとえば「ごはんのしたく=お母さん」「お風呂掃除=お父さん」「新聞の片付け=ぼく」みたいな塩梅だったと思う。


これをわたしはなぜか「自分の家庭のことを答えろ」という問題と勘違いして、ウチでは「ごはんのしたく=お母さん」「お風呂掃除=お母さん」「新聞の片付け=お母さん」みたいに記入していった。
その結果が25点だったわけだ。
というか解答欄ほぼ「お母さん」だったと思う。


今思えばそこもおおいに問題っちゃあ問題だ。
手伝いをまったくしない子供たちと家では何もしないお父さん、そしてお母さんは共働きでむしろお父さんより家にいなかったのにな…


それはさておき。


返された25点の答案を手にした幼いわたしは「こんなハズはない!何かの間違いだ!」と全力で先生に抗議をした。
先生は「こういう間違いはよくあるんだよ、次はがんばろうね」みたいなニュアンスでわたしの勘違いを指摘してきた。
その諭すような口調がますます癇に障った。
たぶん生まれて初めて味わった「屈辱」って感情だったと思う。


答案用紙をぐちゃぐちゃに握りつぶして下校したが、忌々しい気持ちはまったく晴れない。
わたしは勉強の出来る子だ。こんなテストの点数、ありえない。
こんな答案、親に見せられるわけない。優秀なハズの私がこんな点を取ったら親が心配する。


どっかにしまいこむなり隠すなり検討したが、まかり間違って誰かの目に触れる可能性が残ることが許せず。
結局私は震える手でマッチを擦って証拠隠滅をはかった。
生まれて初めてマッチを擦り、勢いよく燃えあがる25点の答案用紙を眺めていた。
少しの後ろめたさと、自分を必死で正当化する気持ちとの葛藤が、燃える炎に映っているかのようで。
いまでも一部始終忘れることはできない。


たぶんいわゆる「黒い感情」を自覚した最初の出来事、だったんじゃないかな。


ちなみにその後中学高校と進むにつれどんどんアホになっていったわたしは、数学で6点とかフツーに取ってました。
うん、100点満点のやつね。
葛藤した少女時代のわたしに謝れよバカなわたし!

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