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ハケジョその後~迷走の果て船に乗る(前)

 

もろもろ順番は前後するんだが、派遣の話を中心に工場で打ちのめされた続きから。

 

自宅から近い好条件の工場派遣(韻を踏んだわけではない)があまりにわたしにとって過酷だったため、しばらく派遣でお茶を濁しつつブラブラしようという試みは頓挫。

ここで素直に志望先をどこか一本に絞って近場で面接といけばよかったのだが、この時点で焦燥と不安に駆られ故障をしていたため思考が正常な方向に働かなかった。

 

 

どどどうしよう、飲食店はクビになるし工場勤めも満足にできない、根性なしのわがまま放題なわたしに新しい勤め先なんてあるの?

日頃ネガティブ思考に慣れていないため、たまにそっち側に落ちると狼狽が加速する。

とととりあえず派遣でもなんでも仕事確保しておいた方がよくない?

せめて使ってもらえそうなのは飲食くらいだし、働いてないとどんどんなまっていくし。

 

 

ひとまず1件は登録していた派遣会社から都内の飲食店が決まっていたので、そのサイトで引き続き探すも飲食系の単発は相変わらず少ない。

派遣会社のサイトから一旦離れて検索を進めると、高級ホテルなどの配膳の仕事が引っかかってきた。

ほう、配膳ってつまり、お料理出したり皿下げたりってやつだよね。

調べていくとどうも独自の体系というか社会があるようで、配ぜん人紹介という制度があり、そういう専門の会社があるようだ。

ふむ、いわゆる派遣会社となんか違うのかね?

 

 

さらに調べると配膳の募集に船があがってきた。

???船???

凹んでいても面白そうなものには反応してしまう性。

さっそくメールで打診すると、面接に来いという話になった。

 

 

面接場所は都内で、海からは遠い。

故障中のわたしはなんでもいい、仕事にありつけるなら、と面接に出向くことを了承。

このへんではむぺむから「オマエどうしたの?べつに仕事なんてしなくていいのに、なんでそんな散らかっちゃってんの?」と言われたが、このときのわたしは不安感が勝っておりまったく聞く耳持たず。

たぶんこんときの視界は前方20度くらいしかなかったろう。

 

 

面接当日、身分証等を用意して都内へ。

現地は駅からほど近い閑静な住宅街、その中にひっそり佇む3階建ての年季の入ったビル。

看板などはいっさいなく、扉にひっそりと配ぜん人紹介所の表札が出ているだけ。

こ、これなんか、怪しくね…?

 

ビクビクしながら呼び鈴を鳴らすと年配の男性が顔を出す。

1LDKくらいの広さのなにもないがらんとした簡素なオフィスにデスクが2台だけ置いてあり、もうひとりそのくらいの年代の男性がパソコンに向かっていた。

うわー、なんか、このなんもない感じ、ますますアヤシイ…。

 

 

話を聞くと、この会社はいわゆる「有料職業紹介所」。

この制度の説明はこちらに詳しい。

 

ten-navi.com

 

上記サイトにある通り、通常求人側の会社からのみ手数料を受け取る形だが、例外があり、その例外に関しては求人側求職側双方から手数料を取れるという仕組み。

その例外に配膳人というのが含まれていて、つまり契約して派遣に出せばそこからピンハネ(言葉悪いが合法で正当な報酬です)できるというからくりになってるわけだ。

たとえば面接に行った会社では給料から毎回700円ちょっとを手数料として徴収しますよと。ただしひと月に3回までとか細かくルールは決まってる。

こんな制度知らなかったよ、すごい勉強になった。

 

 

収入という面で見れば到底割のいい条件ではなかったが、そもそも生活が逼迫してるわけでもなきゃ別に契約したからって働かなきゃいけないわけじゃない。

都合のいいときだけでいいし、単発だってOKなんだし。

というわけで契約を結んだ。

がらんとした静かなオフィスの開いた窓から公園で遊ぶ子供の声や木々のざわめきが聞こえてきて、その光景全部が昭和の映画に出てくるワンシーンのようだった。

これから悪いところに売り飛ばされちゃう的なイメージね。

 

 

さてその後、決まっていた派遣の都内の飲食店へ。

ぜんたいどんなイメージの店だろうとドキドキしていたが、おおむね予想通りのこじんまりとしたお高そうな和食店

昼間はクセの強そうなご主人ひとりで回しているようで、その日はお料理教室という名のランチ会だった。

会費もお土産品も結構なお値段で、有閑マダムたちの娯楽なんだな。

実演販売というか、目の前で作り方を解説しながらできあがったものを召し上がっていただくという形式で、カウンターのみ貸し切り5名様。

開店前の掃除と料理を出して、皿を下げて、時々お茶を注して、洗い物でおしまい。

作業自体は言うまでもなく単調で退屈で、よく舌の回るご主人のトークをBGMに、とても楽ちんな4時間だった。

 

しゃべりがうまいのとおしゃべりが好きなのは必ずしも比例しない。

ご主人はその典型的なタイプのようで、必要最小限の会話しかなかった。

感じの悪い人ではまったくなかったし色も付けてくれたが、当日払いだったため終了後に無造作に置かれた現金を見てなんだか妙な気持ちになった。

ああなんか、派遣ってこんな気持ちになるんだなぁ。

 

ちなみにこの日ははむぺむも都内で仕事で、終了後都内で合流して新幹線に乗って駅弁食いながら帰宅。

働いた分全部出てった、いやむしろ大アシ出てら。

 

 

長くなったので続きはまた後日。

 

 

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