モデル体験

冷たい雨のそぼ降る某日某所。

変哲もないマンションの一室に足を踏み入れると、そこは外から想像するよりずっと広く、化粧品や美容液の匂いでむせかえっていた。

そこにいる女性たちもみな一様に華やかで、外見だけでなくその笑顔まで同じスケールで測ったかのような同質のものが浮かんでいる。

香りの強い花束に顔を突っ込んだ気分になる。

 

「たるたるさん、こっち」

 

手招きをする女性に導かれるまま席に着くと、顔になにかを塗りたくられる。

そう、きょうは表紙撮影にやってきた。しかも世界に名だたるセクシーの代名詞、パツキンのチャンネーたちが飾ってきたあの雑誌。

 

だまって顔を弄られる軽い不快感に耐えているとまもなくプレイヤーが交代したようで、今度はせわしなく髪を整えている。

さっきまでわたしの顔の上に芸術品を作り上げてくれていた人とは顔も年齢もまったく近くないのに、その手さばきと声のトーンは同じ所属の生き物なのだと不思議と感じさせる。

並行してわたしの前にも別の女性が座り、爪を塗り始めた。

 

待つこと数十分、鏡を向けられたわたしは絶句した。

誰コレ。

 

よってたかって作品を作り出す彼女らの手腕は見事というほかない。

着たこともないような謎のドレスを着せられ、撮影スタート。

レフ版を調整しながら「いいよ、いいねその表情、目線こっちに」なんてドラマや漫画でしか聞いたことのないようなセリフを吐きながらカメラマンが動き回る。

まさか生でそんな言葉を聞く機会が人生で巡ってこようとは思わなかったよ。

それでも、笑えるというよりは面白いほど「ソノ気」にさせられる。

いっぱしのモデル気取りで独特の高揚感を楽しんでいた。

 

そうして完成した表紙がこちら!

 

 

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ハイ、今日は何月何日でしたっけ?

 

 

 

ちなみに雑誌の表紙は言うまでもなく嘘ですが、モデル体験は数年前にIちゃんの紹介でマジでやらせてもらったことがあります。

さすがに写真は載せれませんが、なので上記の文章は創作ではなく実話です。

今思い出しても奇妙でエキサイティングで貴重な体験だった。

 

 

ほんとはエイプリルフールネタとして、「本を出しました」のほうにしようかと思ったんだけど、妄想が果てしなく続いて悪質になりそうだったので、ネタとして作った写真だけ乗っけとく。

 

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帯コメ考えるのが楽しすぎて。

 

 

あー、うん、もうすっごいこんなことしてる場合じゃないんだよねおもにはむぺむから受けてる仕事。

全力で現実逃避中です。いつも逃避してんな。

 

 

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エイプリルフールは毎年なんか書いてる気がしてたけど、前回書いたのもう3年前だった。月日が光の速さで過ぎてゆく。

 

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