わたしは結構検索するほうだ。
気になった何か誰かがあるとリンクをたどっていき、その発信元を知りたがる。
そして当然、自分自身についてもとくに隠すことはしていない。
それどころかリアルの知り合いに積極的にオープンにしている。
わたしにとってリアルとネットの間に大きな乖離はないし、前もどっかで書いたが地続きだからだ。
ただし、身内は少し勝手が違う。
父はもう亡くなってるし、母は電脳音痴だ。兄もネットの世界で熱心に検索するようなタイプでは絶対ない。
から、だいぶ油断していた。
新年の親族集まりのあと、兄貴から電話があり、その会話の中でなぜかブログを読んでいる人しか知り得ないようなことを発言され、めちゃくちゃどぎまぎした。
エ、エッ、兄貴それもしかして、ブログ知ってる…?
おそるおそる聞くと、なんと兄貴の嫁さんが母の使ったわたしの作ったラインスタンプからたどり着いて特定したそうな。
まーじーかーーーー!
これにはさすがに狼狽した。
義姉はすんごい仕事忙しい人で、わたしの中ではそういうのに興味を持つ暇なんかない人、という認識だったから。
いや、まあ、べつに隠してるわけじゃないから全然いいんだけど。いいんだけどさ!
どうせ身内は一生見る機会もねえだろと4コマ時代とかには結構ボロクソに書いてたよな。
「顔だけはいいって書かれてるよ、って嫁さんが言ってたよ」
うん、書いたね。
まあ直でもいつも言ってるけどね。
いやいやいやいや、久しぶりに焦ったわ。
予想外の方向からドロップキック食らった感じ。
どうでもいいけどわたしのたとえ話ドロップキックの登場率高けーな。
そもそもリアルでヒトと会って話すときに、ネットの話をするのってなんかどっか気恥ずかしい気がするんだよ。
あれ、コレわたしだけかな?
知り合うきっかけがネットであってさえ、なんかこう、会話の中で「ブログでさー」みたいな話をするのがなんか妙に恥ずかしいっていうか、照れくさいっていうか。
もう20年くらい前だけど、とあるチャットコミュニティかなんかで知り合いだった人が近くに住んでることが判明して、当時の勤め先に来たことがあって。
そんときにそのチャットで使ってたハンドルネームで呼ばれて顔から火が出るほど恥ずかしかった記憶がある。
べつにハンドルネームが格別おかしかったわけでもなし、その人とは普通に話せるし、後ろめたいような話をしてるわけでもまったくないのに、ただネットの知り合いとネット外でネットの話をしてるってだけでものすごい居心地が悪かった。
なんだろ、いつもプールで会ってる人と風呂場でばったり会うと少し気まずい的な?
言ってて自分でもよくわからんが。
身バレして困るようなことはなんもないし、もちろん今後もスタンス変えることもなく続いていくのだけど。
ただなんか、すげー恥ずかしかった。
各記事内ではかなり個人情報もオープンにしているから、仮にまったく知らない人がわたしを特定しようと思えばブログ内を漁れば簡単だろうし、そうされたところで困ることも別段ないけど、それによって身内や回りの人に迷惑がかかるのは絶対に避けたい。
アクセス爆多の大人気ブログとかになるとそういう心配もしなきゃだけど、うちくらいの僻地ならそんな心配もなく変わらず続けていけるでしょう。
安心半分自嘲半分の台詞さね。いや安心8:自嘲2くらいかな。
ま、仮に特定した奇怪なアナタがいたとしても、それで書き手を無駄に困らせるようなことは、ここに遊びに来てくれてる人ならまずしないだろうし。
うちくらい細く長くやってると、一方的に発信してるにも関わらず読み手の人間像もけっこう伝わってくるんだよね。
と、信頼半分牽制半分の台詞。
でもほんと、身バレ恥ずいっすよ。
ちなみに義姉がラインスタンプから辿ったって話聞いてスタンプのショップに行ってみたんだけど、ここに直で来れるリンクは見当たらなかった。わたしの手元で反映されてないだけ?それともわざわざ名前で検索したのかなあ。
…聞けねー恥ずかしくて!
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