華麗なる恋愛遍歴(*恋人=仕事)後編

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中編からの続き。

 

コーヒーショップのカレとお別れしてもうじき引っ越すかもって頃に短期の期間限定で工場のカレと付き合った。

工場とは言っても食品系ではなく、印刷物の封入、梱包、仕分けなどの軽作業。当時の自宅から比較的近く、毎年同時期に大量募集をしていた。

 

当初から2カ月弱と期間が決まっていたのでフルタイム勤務もなんとか乗り切れた。

作業は単調だが、その中にもいろんな発見や喜びがあって楽しかった。それも短期だからという冠付きだけど。

期間を過ぎてからも続けないかと誘われたが、引っ越しを理由に丁重にお断りした。

通勤路も大きな公園を抜けていく実に爽快な道のりで、人並みに週末を楽しみに暮らすのも悪くないと思えた。

ただお人柄は…根暗の世間知らずって感じだったなぁ。

 

 

引っ越してしばらくは新しい恋に興味も抱かずぶらぶら暮らしていた。

諸々の事情で心がいっぱいになってしまっていて、恋(=仕事)どころじゃなかった。

 

 

そんな中、はむぺむの勤め先の社長さんが駅前に飲食店を開くことになり、あれよあれよとわたしの社会復帰は決まった。

開店から携わるのは初めてだったので、ワクワクの恋愛どころじゃなくかなりバタバタしていた。

それでも一緒に働く仲間たちに恵まれ、身内感も手伝ってわたしには史上最高のカレになった。

 

 

経緯が経緯だったのでお別れすることなどまるで考えられず、こまかい不満はあれどもカレと付き合った期間は間違いなく幸せだったが。

幸福な日々も永遠には続かない。

4年半で、カレは遠くへ行ってしまった。

 

 

この大好きだった串揚げ屋のカレとお別れしたあたりで、わたしは「パートタイム」について深く考えることになる。

 

とにかくのめりこむ性質なので

「パートでも仕事は仕事、先方に合わせて柔軟に対応して、多少のわがままも許容して、必要とされるようにいなくっちゃ」

ってのがそれまでの考え方だったが

 

「イヤイヤちょっと待て。自分の暮らしを軸に据えて、空いてる時間を切り売りするのがパートタイムだろ。なんなら条件が合わなきゃお気軽に河岸を変えたって全然かまわないだろ」

 

というふうに、憑き物が落ちた感じになる。

 

 

わたしにとってリアルの恋はとにかくのめる。のめりこむ。

全部捧げて尽くしまくる。相手の気に入るように、わがままも聞きまくる。

対仕事でもそのスタンスはまったく一緒だとはたと気づいてしまったのだ。

 

 

もっとこう、気楽でいいじゃない。

仕事という名の恋人相手なら、こっちも選り好みして、気に入らなけりゃバイバイして、尻軽女でいいじゃない。

 

 

串揚げ屋のカレとお別れした後のことは比較的最近(わたしの時間軸では)のエントリーになるのでさらっと触れていくだけにする(文末に各記事へのリンクを貼るので興味のある方はどうぞ)。

 

 

新規オープンパン屋のカレとは10分で別れた。

事務職のカレを当たるも条件が合わずだいぶ待たされた挙句フラれる。

ファミレスのカレははむぺむのススメだった。一緒に働く人も好きだったし飯も食いまくったが、大手独特の傲慢で四角四面な性格がどうも合わず半年ちょいで振る。

 

 

その後出会ったレタス屋のカレは久々のインテリ君でしかも変わり者。

テンションメーター振り切るほど興奮していたし実際楽しかったが、独特の気難しさと秘密主義が神経に障り、接客業の陽キャがやたら恋しくなる。

 

 

でもなぁ、コロナ禍だしなぁ、そんなコロコロ仕事変えてもなぁ、さほど不満もあるわけじゃないしなぁ、なんてグズグズ思ってたところで、人気者の洋食屋のカレが募集をかけていたのを見つけてほぼ衝動で乗り換え決定、今に至る。

 

 

正直この年になるまで「仕事を選ぶ」という感覚があまりなかった。

というか、出会った縁を大事にする性質ゆえに、出会ってしまったカレにはすさまじく情が移る。

情が移るとわがままも飲みやすくなり、相手に合わせて暮らすようになる。

 

 

なんかどこかで「付き合ってもらってる」という卑屈感があったんだろうと今なら思える。

いまはパートという身分を最大限に活用しているしとても魅力的に思っている。

それってのは完全に「カレ:自分=50:50」ってこと。

 

 

正社員=結婚と明らかに違うのは、ちょっと言い過ぎではあるが「なんの保証もなく、ためになんの責任もなく時間を切り売りするドライな関係」。

無責任って話ではもちろんない。事前に決めた条件を守るのは言うまでもなく、シフト内で起こりえる業務内容についてはあったりまえだが責任は生じる。それはまあ普通のオトナなら当然さね。

 

でもそれ以上の踏み込んだエリアには干渉しなくていい。する必要ない。

極端な言い方すれば人がいなかろうがめちゃくちゃ大変なときだろうが、時間が来ればさっさか帰っていい。余計な忖度なんて必要ない。

そういうのは結婚してる人たちがやるべきことだし、だからパートなんだし。

 

 

いまのカレはそれを結構わかってくれている感じがあるが、それゆえに微妙な距離感のままでいまいち仲良くなれてる感じはしない。

そこらへんは一長一短ってとこか。

いまの距離感は心地いいけど、遠慮しないでちょっとは協力するよ、って部分まで拒絶されるのは微妙な気持ちではある。

手前で言うのもなんだがうーん人間てなホントわがままだね。

 

もうひとつ今のカレでちょっと気になってるのは、次に社長になる予定の人がかなり「女なんてそんなもんだ、俺はモテるんだ、いくらでも代わりはいるんだ、付き合ってやってんだから感謝しろよ」みたいな意識を持ってること。

会話をすると腰も低いしまったくそういうふうに言うわけじゃないんだが、滲み出る「オレ特別」空気はあまり好みじゃない。

 

いや能力が伴えば俺様好きだけど…

これから伸びるかもしれないしね!

まぁ様子見です。

 

 

「男は数多いるけど、わたしはあなたが気に入ったから付き合ってるの」

って言うのと同じ温度で

「女は星の数ほどいるけど、キミと付き合えて俺は幸せだよ」

って相手も思ってくれてれば、恋は長続きします。

 

「ほかにも候補者いくらでもいるけど付き合ってやってんだから感謝しろよ」

って言われたら、こっちだって

「冗談、こっちだってべつにあんたにこだわる必要微塵もないわ。付き合ってやってんのはこっちも一緒。なんなら今すぐ別れるわ」

ってなるじゃない。

え、ならない?

 

 

いや、うん、わかってると思うけど恋=仕事の話です。

 

 

はむぺむに関してはもうずーっと

「わたしと一緒にいてくれてありがとう、これからもそばに置いてね」

って言ってるし、彼も

「俺と出会ってくれてありがとう、ずっと一緒に生きよう」

って言葉をことあるごとに伝えてくれます。うーん幸せだ!

 

 

最後はいらんノロケで失礼。

 

今のカレとは長く続くのか、それともまた素敵なカレが現れて新しい恋に身を焦がすのか。

恋のある人生はかくも楽しいものです。

 

 

 

パン屋のカレ

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 ファミレスのカレ

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 レタス屋のカレ

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 いまのカレに乗り換えるときの話

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趣味で作ってるラインスタンプがだいぶ増えてきたのでトップメニューから行けるようにしました。これからもこっそり増えていく予定です。

おもに自分で使うために作ってるのでニーズはないでしょうが、時々ちらっと覗いてくださるとサンバっぽい踊りを踊って喜びます。

あなたのMPがちょっと減るかも(←?)。

 

 

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