義務のパワー

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TOP絵は使い回しのカット的落書きで、本文は過去ログから手を入れずそのまま移植。

だいぶ昔に書いたものなのでいろいろヒドイですが薄目でお読みくだされば幸いです。

 

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お客さんが欲しがっていた品物を届けるため山越え谷越え、ビルの4階くらいの高さから棒1本で降りなければならない、という過酷な夢を見た。

 

ありえないというのはさておき、それが仕事じゃなかったら絶対やらないだろう。高所恐怖症ではないがいくらなんでもレスキュー隊じゃあるまいし怖すぎる。

 

でも夢の中のアタシは品物をポケットにねじ込み、勇敢にも冷や汗浮かべながらその棒を伝って降りていた。

 

夢だから笑い話だが、実生活でもこんなことって結構あるんじゃないだろうか。

 

やらなきゃならない局面になると、人間って案外なんでもやれちゃうもんだ。

プライベートな時間だと自分に対して甘えもあるし強制力もないから無理をすることもないが、仕事とひとたび名がつけば「できなくてもやらなければならな」くなる。

 

他人に何かを強制される人生ってのはまっぴらだと思う。でも義務という名の強制力は、「アタシこんなこともやればできるんだ!」っていう新たな自分の発見に繋がったりする。

 

学校教育に対して文句も多々あるが、こういう形での才能発掘は確かにあってもいいものだと思う。

まあ子供に義務の意識を持たせるのは不可能に近いがな。

 

たまにあるテレビ企画で「バンジーに挑戦!」みたいなの。

覚悟決めて飛ぶやつと怖気づいて飛べないヤツといるが、ああいうときアタシは絶対飛んじゃうタイプだ。「仕事ですよ」の一言に弱い。

飛べないやつはプロ意識が薄いとさえ思う。

 

だからってプライベートで好んで飛びたいと思ってるわけじゃない。

義務パワーに押し切られる、けだし悲しき日本人の習性なのである。

 

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