TOP絵は使い回しのカット的落書きで、本文は過去ログから手を入れずそのまま移植。
だいぶ昔に書いたものなのでいろいろヒドイですが薄目でお読みくだされば幸いです。
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小学生の頃。
某コンビニで買ったうなぎ弁当をがっついていたわたしはノドにちくりと痛みを感じた。
小骨が刺さったのだ。
落とそうと水がぶ飲み、ごはん丸呑み。
だが小骨は落ちる気配なし。不快で不快でわめく様子を見かねて、両親はわたしを病院へと連れて行った。
だが夜も深更。どでかい病院の上に輝く看板には「救命救急センター」の文字。
急患が続々運び込まれるその環境下で、
「ノドに骨が…」
の第一声は、さすがに子供心に緊張した。
さあ問題の小骨だが。
研修医らしき男性が二人がかりでわたしの口をこじ開け、先生とおぼしき男がノドの奥にピンセットを突っ込む。なんとも原始的だ。
小学生の女の子の顔周辺に大の男が3人も群がって、アゴが外れそうになりながら時には舌を引っ張られながら、じっと耐えること30分。
やっと取れた小骨は2センチ程度のもの。
聞けばゴハンの丸呑みとかがかえっていけなかったそうで、「深々と刺さっていたよ」と額に汗を浮かべながら先生が教えてくれた。
それ以来、骨のある魚はこわくて食べれない。
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「魚は身をほぐしてないと食べれないよ。」
「ネコみたいだな。…かわいくねえネコ。」
ひっかいてやろうか。