何でも口に入れる

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多忙につき絵のみ付けて過去ログから手を入れずそのまま移植。

TOP絵を内容に紐付けるのもさすがにマウスでは難しくなってきたので、しばらくはカット絵的な落書きの使い回し。

だいぶ昔に書いたものなのでいろいろヒドイですが薄目でお読みくだされば幸いです。

 

***

 

子供ってびっくりするほど何でも口に入れちゃう。

食べれるものと食べれないものの区別がないから、いわゆる「ひとくちサイズ」のものならとりあえず口に放り込んでみるんだろう。

 

たしかに私も子供の頃、ヒドイ目に遭ったことがあった。

オモチャ箱をひっかきまわして、それを口に入れてしまったのだ。

 

まだボキャブラリーに不足しまくっていた幼すぎる私は、両親に

「熱い、アツイよー」

と泣きながら訴えた。両親は狼狽して、大慌てで医者へと私を連行した。

 

医者はひとしきりアタシを診察した後で

「風邪ですね」

と薬をくれた。「熱さ」がおさまった私は真っ赤な顔をしつつもおとなしいものだったそうだ。

 

家へ帰ると、これまたいまだ幼い兄がオモチャ箱から1本のビンを持って近づいてきた。

「これなあに?」

ビンのラベルには「一味唐辛子」。

 

なんつーヤブ医者であろう。

辛いもの食べてのたうちまわった私をこともあろうに風邪ですとは…

 

ちなみについ先日、とある中華料理屋で見慣れない黒い物体が皿に載って出された。

コレを迷わず口に運んだ私は、20数年前の幼い日々をプレイバックせずにいられなかった。

 

唐辛子のカタマリだった。

なんでも口に入れる、そのクセはいまだ直ってないようだ。

 

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