女と華と花

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多忙につき絵のみ付けて過去ログから手を入れずそのまま移植。

だいぶ昔に書いたものなのでいろいろヒドイですが薄目でお読みくだされば幸いです。

 

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女の子にプレゼントっていったら何にする?

ジュエリー、ブランドモノ、やっぱ王道は花だ。実際「花を貰って喜ばない女はいない」ほど、女性は花が好きである。

 

でも、勘違いしないでほしい。女が好きなのは、「花」ではなく「花束」なのだ。

 

野に咲く花ダカーポが好きな女性は実は少ないんじゃなかろうか。

少なくとも私は薫りどころか花そのものを見たって名前すら言えない有様。花言葉なんて(覚えたいけど)もってのほか。

 

それでも何故か私を含め、女は花を腕に抱くことに妙な幸福感を感じる。

別に花じゃなくてもいいじゃんか。ぬいぐるみでも、羊羹詰め合わせでも。

 

答えは簡単、花束を抱える女性の姿には「華」があるからである。女性はそのことを知っているのだ。

想像して欲しい、花束に顔を埋めた女性は普段の2割、いや、3割増くらいに美しく見えるのだ。

 

だが家に帰った後の処置と言ったらひどいもんである。

花瓶にすら活けてもらえず放置されたままひからびていく花だってあるのだ。

 

「華」の命は一時のもの。その裏側はどんなものであれ綺麗とは限らない。

だから私は女だが、花が嫌いである。 

 

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