ジンギスカンというとどうしても焼肉羊肉料理ばかり浮かんでしまうが、曲のほうも有名だよね。
70年代後半くらいからディスコミュージックとして大流行したので聞いたことある方が大半なのではないだろうか。
わりと最近知ってビックリしたのだが、彼らはドイツ(当時は西ドイツ)のグループ。
グループ名と同じタイトルで大ヒットをしたジンギスカンはもちろん、その後ヒットを出した「めざせモスクワ」の印象が強くて、なんか勝手にロシアとかのグループだと思ってた。
男女6人のユニットなのだが、言ってみればかなり「イロモノ」感のある彼ら。
聞けば納得、当時音楽プロデューサーと経済学者が「怪僧ラスプーチン」というヒット曲をモチーフにして作ったのが「ジンギスカン」という楽曲で、そのために集められたいわば「企画モノ」グループなのだ。
わざわざお断りするまでもないだろうがジンギスカン(チンギスハン)もラスプーチンも歴史上の実在の人物。
めざせモスクワのコサックダンスもそうだけど、モンゴルとかロシアの人から見たらどういう感じなんだろ。パロディ感っていうかイジりすぎっていうか、バカにされてるって取ってもおかしくないもんね。
ちょっと興味深いものはある。
イロモノだろうが企画モノだろうが、曲が良ければ売れて、しかも史上に残っちゃう。
ディスコブームも相まって、当時のユーロビートやらダンスミュージックとしてはハズせない名曲のひとつといって差支えなかろう。
あまりの名曲ぶりにその後もカバーする人があとを絶たない。似たような楽曲もノスタルジー込みで作られている。
モー娘の「恋のダンスサイト」なんかもモロに「ジンギスカン」をイメージしてる。
音楽も巡るねえ。
「ジンギスカン」は好きなのですごく聴くんだけど、動画見るたびに衣装のなんともいえない派手さにどぎまぎする。
時代だね、の一言では済まされないレベルのただならぬ絢爛豪華な色合い。
そしてコミカルに過ぎる印象濃すぎるダンス。
それらも企画モノならでは、だからこそできたものなんだろうね。
何事もメーター振り切ってやるものって、ほんと面白いです。