漫画メモ「素敵な彼氏」「桃色ヘヴン!」ほか~最近の少女漫画感想

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かなりの漫画読みだが、少女漫画率は案外低い。

少女向けのそれらを読み漁っていたのはせいぜい高校生までで、以降はオトナの女性向けの漫画への興味も持てなかったため、もっぱら少年誌と青年誌。

大学時代は月曜から金曜まで毎日少年誌や青年誌を買っていた。いやもちろん定価で買うと高いから新宿駅とかでゴニョゴニョ…(コレ今でもあるのかなあ)。

「ガラスの仮面」とか「パタリロ!」とか「ベルばら」クラスのいわゆる超有名名作以外はコミックスもそれほど持っていない。

 

が、最近スマホで漫画を試し読みする機会があり、最近の少女漫画に手を出したところ意外なほど面白かったのでいくつかご紹介。

もはや少女時代から知ってる漫画家さんなんていないので、絵の好き嫌いで入った。

ネタバレありかもなので未読の方はご注意を。

 

 

「素敵な彼氏」河原和音

素敵な彼氏 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

現在8巻まで刊行、以下続刊。

恋に恋する女子高生のなんの変哲もない日常なのだけど、主人公カップルのキャラクターが魅力的すぎて夢中で読んだ。

主人公かわいい…!性格がかわいすぎる…!

そして彼氏が素敵すぎる…!

キュンキュンしまくりです。夢見がちの浮世離れした感じでもないのに、こんな平和でハッピーな雰囲気を出せる少女漫画、スゴイ。

絵も文句なしにすてきです。読んでてほわほわする。幸せな気持ちになる。

殿方がどう感じるかはわからんが、女子なら鉄板で喜ぶと思う。

大きな波乱やら人間の汚さやらとはある意味無縁な、これぞ少女漫画の醍醐味と言った作品。

続き楽しみに待っちゃう。

 

 

「となりのメガネ王子とヤンキーと!」千秋りえ

となりのメガネ王子とヤンキーと! 1 (恋するソワレ)

 

こちらはネットのみなのかな?現在18巻(話)まで、以下続刊。

惚れた男と嫌いなハズなのに気になる男のあいだで揺れ動く的な少女漫画鉄板あるある展開の作品なのだけど、絵が好きで。

細かいネタもおもしろくて、殿方ふたりも魅力的に描かれている。

 

 

 「PとJK」三次マキ

PとJK(1) (別冊フレンドコミックス)

 

13巻まで刊行、以下続刊。

そういえばドラマ化されてたなと思い読んでみる気になった。

女子高生と警察官という少女憧れの設定、正直序盤はかなり無茶なトンデモ展開だが、読んでいくとそれなりになじんでくる。

リアリティとは程遠いけど、少女漫画で求められるのはそこじゃないし。

警察をテーマに取るとこのジャンルだと描きにくいことも多いだろうけど、じょうずにほんわかした雰囲気に持って行けてて、わくわくして読める。

 

 

 「モエカレはオレンジ色」玉島ノン

モエカレはオレンジ色(1) (デザートコミックス)

 

現在7巻、以下続刊。

こちらは消防士モノ。「PとJK」とは違ってふたりの距離が縮まったり遠のいたりで、少女漫画らしいつくりになってる。

消防士がいささかカッコよく描かれ過ぎではあるけど、描いてる人がすごい取材してるんだなーっていう消防士愛が伝わってきて、そのカッコよさを見てるだけで楽しい。

イケメンがチームで筋肉でって少女の好物が詰め合わせられてる感じの作品。

続き楽しみ。

 

 

「桃色ヘヴン!」吉野マリ

桃色ヘヴン!(1) (デザートコミックス)

 

全13巻、完結済。本編は12巻でひと段落、まとまっており、13巻は番外編的なお話。

これはギリギリ少女漫画って言っていいかどうか微妙なんだけど。エロネタありなのでレディースコミックになるのかな。

でもあえて少女漫画に分類したい。イケメン彼氏とエンディングまでの展開は完璧に少女漫画を踏襲しているので。

ただし、主人公の仕事がいきなり少女漫画を逸脱してる。官能小説家。

そしてこの設定こそがものすごい面白い。

女子高生官能小説家が毎度仕事のために妄想する作品の中の一部が、官能シーンなんだけど、その言葉がいちいちおかしくて声出して笑った。

下ネタ苦手なわたしでも、いやむしろだからこそなのか、ジャンルを越えて言葉の組合せでそんなに笑わせてもらえるってスゴイなと。

最初は絵がちょっと苦手だなって思ったけど、そんなん軽々飛び越えてくる。

ジャンル越えておススメしたい作品。

 

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