西武線に椎名町という駅がある。
急行も止まらない、駅前もこれといって栄えているほどではない駅だが、ここは一部の人にとってはちょっと有名だ。
はむぺむがその周辺に車を乗り捨ててきたので、翌日朝に二匹で回収へ向かった。
通ることはあっても降りることのない駅だ。
駅の発車メロディーが「怪物くん」。
どうやらこの曲のようなのだが、正直全然ぴんと来なかった。
わたしらにとって怪物くんの曲ってこっちなんだよ。
発車メロディーは土地にゆかりのものが使用されることが多いのはご承知の通り。
そう、ここ椎名町は昭和漫画の巨匠たちが住んでいた伝説の「トキワ荘」があったゆかりの地。
駅を降りると案内板が散策マップになっていた。
正直今後来る機会も限りなくない気がする。
せっかく来たし、主要のものだけでも見て行こうという流れになった。
少し歩くとこんな看板が出てきた。寄ってみよう。
そう大きな建物でもないが、中にはトキワ荘ゆかりの漫画家の漫画がずらり。
2階は当時の部屋を再現したものなどが展示されていて、常駐している区の案内の方がくわしくつきっきりで解説くださった。
内部の撮影は許可してくれたものの、ブログ等での拡散はちょっとというお話だったので写真は外の看板のみ。
30分くらいは滞在したかな。おみやげ品も販売しているようです。
お休み処をあとにして周辺を歩き回ってみる。
こういった看板は随所にあったが、もはや現存している建物は少ないようだ。
実際の跡地は現在「日本加除出版株式会社」が社屋として使っている。
モニュメントが設置されていて、わたしらを含め観光客(今風に言うと聖地巡礼者?)があとを絶たないようだ。
この日もちらほらと観光客の姿があった。
当時の間取り。
現存している数少ない建物のなかでも、いまでも元気に営業しているある意味伝説の中華料理屋「松葉」。
このときはまだのれん出てなかったけど、ひとしきり歩いた後戻ると開店していたので食べていくことに。
許可をいただいてお店の中も撮らせていただいた。
有名漫画家のサイン色紙がズラリ。
開店直後にもかかわらず観光客とおぼしき客もちらほら。みんな写真撮ってた。
そしてラーメンはザ・昭和!
うーん、これはたしかにうまい。
2020年にはこのあたりにある公園に、トキワ荘を再現するというプロジェクトがあるらしいです。
興味のある方は、それが完成したころに行ってみるほうがより楽しめるかもしれません。
区を挙げて観光資源として押し出して行こうと取り組んでいる感じがしました。
有名漫画家たちのルーツをめぐる椎名町散歩、なかなか楽しかったです。