大相撲初場所も4日目まで終了。
初日から正直「見てられない!」って思ってた人も多いんじゃなかろうか。
結局初日から3連敗、去年から通算8連敗、11場所中9場所休場という横綱としてあるまじき不名誉な記録を残して、日本人横綱として愛された稀勢の里は引退した。
もう見てて全然勝てる気しなかった。
解説の舞の海も言ってたけど、どうやって相撲取っていいかがわからなくなっちゃってたんだろう。
舞の海さんの話
4日目の朝に引退の報せがなされ、稀勢の里は涙涙で会見に臨んだ。
会見でもっともクローズアップされた台詞は
「私の土俵人生に一片の悔いもありません」。
これは言うまでもないでしょうがアレです、ラオウのアレですよ奥さん。
稀勢の里はラオウ好きで有名だったもんね。
化粧まわしを見たことある人も多いんじゃないだろうか。
ちなみに太刀持ちで弟弟子の高安がケンシロウの化粧まわし、露払いの松鳳山がトキの化粧まわしをしていたようです。
知らない人もいないとは思うけど念のため、「北斗の拳」の登場人物ですよ。
久方振りの日本人横綱とあって、関係者もファンも彼には結構甘かったよね。
連敗も休場も「今度こそ」「次こそ」「いよいよ崖っぷち」って何度言ったか。
10勝で喜んでたときとかは見てて微妙な気持ちになったよ。
とはいえ、横綱になってからはほんとに苦しいばかりの日々だったと思う。
年齢的にはまだ全然やれる年だし、本人もまだまだやりたかっただろうけど、横綱というわけわかんないほどの重責となにより怪我に泣かされた。
引退表明してどれほど気が楽になったろうか。
これからは厳しい表情ばかりでなく、笑顔の荒磯親方を見ることもできるだろう。
牛久の英雄が、人に帰る時が来たのだ。
(↑言いたかっただけ)
稀勢の里の引退について、白鵬が少年のような表情で語った台詞が印象に残った。
「土俵を離れると明るいんですよ。…そのうち、酒でも飲みにいければね」
稀勢の里も、モンゴル勢への感謝を語っていた。
意地と誇りで綱を守り続ける白鵬がいつか引退したら、ぜひ楽しく酒でも酌み交わしていただきたいものだ。
うん、場所中に行ってリモコンで殴っちゃったりしたらマズイもんね!
稀勢の里は努力の人、といわれるが。
中学の卒業文集で「努力で天才に勝つ」と書いたエピソードが有名だが、中学生かそこらで「天才」と「そうでない」ものの違いに気づき、それを凌駕するためには努力しかないってことに気付ける、時点で、じゅうぶん天才だと思う。
そしてそれを実現できる。
「努力の天才」ってこういう人のことを言うんだろう。
ともあれ、在位期間は短かったけど、久しぶりの和製横綱としてたくさんのワクワクを土俵から届けてくれました。
今後は親方として、怪我に強い、ファンに愛されるすてきな力士をたくさん育ててくれることを期待します。
ありがとう、本当にお疲れ様でした!
大丈夫、稀勢の里が引退しても牛久には大仏がある!