電車とかで席を譲るのって難しいっていうかちょっとめんどくさいよね。
子供の頃とかに「おじいちゃん・おばあちゃん」に見える人に席を譲って「わたしはそんなに年じゃない!」みたいに憤慨、拒絶されたことは何度かあった。
そのやりとり自体は仕方ないことでもあるしかまわないんだが、そういう場面でなにがつらいって、こっちも向こうもそのまま引き続き同じ場所で乗り続けねばならないってことなんだよね。
電車なら車両の移動も可能だけど、バスだと身動き取れない。
なんとも居心地悪い、いたたまれない時間が場合によっては数十分も続く。拷問だ。
すっかりトラウマになってしまい、もういまではことにバスの場合は奥まった席で譲ろうにも譲れない場所にしかほぼ座らなくなった。
そんな話を店でしていて「席を譲るときってそういうのがめんどくさいよね」と言ったら、MGRが
「ホントそうですね。
だから俺は電車で席を譲るときは、なんも言わないで静かに隣の車両にフェイドアウトします」
「あーなんかすごいわかる!なんなら『降りなくちゃ』みたいないらない小芝居つきでしょ」
「やりますやります」
「なんかもう、美しきかな日本人!」
MGRは心根の美しいひとです
酔っぱらってシートを独占して高鼾なんてもってのほかですよ!
いやもちろんいくらはむぺむでも今はこんなことやりませんけどね多分!
公共の空間では多くのストレスを感じることもあるけど、人に対する見えない善意に気が付けた瞬間ってちょっぴり幸せな気持ちになります。
そして案外、世の中って見えないところに優しさや気遣いが溢れていたりする。
そういうものに気付けるか否かってのは、自分のココロの余裕とリンクしていたりもするんだよね。
過剰な謙虚は世を惑わせることもあるけど
自分に余裕と自信を持って、そのうえで他人にやさしく生きられたら理想です。
精進精進。