華麗にスルーしてしまいましたがクリスマスでしたね。
いや正確には今日が本チャンだっつーの。なぜか世間ではイブばかりがフューチャーされて、25日ってーともう終わった感じになっちゃうよな。
前夜祭が本番みたくなってるのは昭和のイブ信仰が残ってるせいなのかね。
たしかに子供の頃(っていうか思春期?)はテレビとかの影響か、クリスマス・イブ=聖なる夜=恋人たちのための夜みたいなイメージがあった。
いつかは恋人とロマンチックな夜を過ごしたいみたいなやみくもな幻想があった。
まあそんなのも、実際にお年頃になるまでのキャーキャー言って憧れてる期間がいちばん楽しかった気はする。
はむぺむと過ごしたクリスマスだって、がんばったの1年目だけたったもんな。
富士急行って、憧れの恋人たちの夜ってのをやったけどさ、寒かったもん。
いや、もちろんすごく楽しかったんだけどさ。
ふたりでいればどこでも楽しいってわかっちゃえば、何も寒くて混み合ってるところにわざわざ出かけんでも…ねえ。
それを言っちゃアレなんだけどね、うん、わかってる。
いまじゃクリスマス=ケーキを食べる日がせいぜいです。
高校1年生のクリスマスイブは、母と観劇に行ってました。
忘れもしない「ミス・サイゴン」、於帝国劇場。日本初演でした。
わたしが見た回のキム役は本田美奈子、クリス役が岸田智史、そしてエンジニアが市村正親。今思えば、ですが最高の回に見れました。
宗教上の関係でときどきなにがしかのチケットが回ってきて(というか買わされて?)小さな舞台やらコンサートを見に行くことは多かったですが、ガチのミュージカル観劇はたぶんこの時が初めてでした。
圧倒、圧巻、感激の嵐。
終演後も涙が止まらずしばらく席を立てませんでした。
言うまでもなく本田美奈子が素晴らしく。
それ以上にわたしの心を打ったのは市村正親でした。
彼の演じる狂言回しが絶妙過ぎて。
陽気の中に孕んだ狂気と切なさと儚さとがたまらなく胸に迫り、いまでもそのシーンが忘れられません。
その後しばらく市村正親が好きで(いや今でも好きですが)、単独の舞台も何度か観に行きました。
売れ始めてテレビへの露出が増えてからはそういえばなんとなく行ってないですが。
たまには観劇で感激もいいよね。
高2のイブはクラスメイトの女子たちとボウリングしてました。
来年は彼氏と過ごしたいね!なんて言いながら、キャーキャーしてました。
高3でそれは叶いましたが、2年の時の方がはるかに楽しかったなー。
この歳になってはイベントごとに微塵も興味を抱けません、と言いたいところですが、もともとそれほど頓着はなかったんでしょうね。
キリストの誕生日って、もともと仏教寄りのうちにとってはおもいっきり邪宗のお祭りだし。
両親は人並みにプレゼントやケーキは用意してくれましたが、サンタがいるなんて思った瞬間はいっぺんもなかったなそういえば。
ケーキが食えて好きなものを買ってもらえる日=クリスマス、でした。
そうは言っても世の中が浮足立つのを見るのは嫌いではなく。
単純にみんながハッピーな笑顔を浮かべてるのを見るのは嬉しいです。
なのでまあ、いちおうアレだ、メリークリスマス!
わたし自身はパーティーが終わって誰もいないガランとしたパーティー会場で、もそもそと残ったクリスマスケーキを食べる、みたいな人生が好きですけどね。
だって味一緒だしさ!
ケーキは食べたよ、ヤマザキのやつな。
ホールで買ってきてひとりで食うってのを数年前までやってたんだけど、最近はちょっと控えめにしてます(←控えめ…?)。