【大相撲九州場所2018】貴景勝初優勝おめでとう【横綱不在ながら楽しめた】

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久しぶりにけっこうがっちり大相撲を見ました。いやもちろんテレビでだけどさ。

見ると面白いんだよねー。

 

 

白鵬・鶴竜の休場で一人横綱の責務が課せられた稀勢の里が初日から4連敗という不名誉な記録を打ち立てて5日目から休場。

綱不在の場所にもかかわらず九州場所は連日満員御礼。日本人は相撲が好きだねえ。

 

とはいえ横綱の土俵入りがないのは寂しい。

場所を見に行ってる人は特に悲しいだろうな。綱不在のときはチケット値引きでもいいんじゃないのかと個人的には思っちゃうのだが…。

 

 

中学くらいまでは、中入後の土俵入りを見られるか見られないかくらいのタイミングで帰宅するのが常だった。というより場所中は相撲が生活の一部になってたな。

で、18時のニュースで池上さんに会うというリズムね。

 

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さて今場所は結局大関高安と小結貴景勝の優勝争いが千秋楽までもつれこみ意外な盛り上がりを見せた。

綱不在、豪栄道も途中休場、大関は栃ノ心と高安のみという状況で高安はよくがんばった。初優勝はならずに残念だったが、彼の辛抱なしには今場所ここまで盛り上がらなかったろうな。

同部屋(田子ノ浦部屋)の兄弟子・稀勢の里の不在をカバーする奮迅ぶりでした。

 

高安は相撲取りには珍しく四股名ではなく本名。

彼は日本とフィリピンのハーフで、親御さんの姓に愛着があることでそうしているそうな。

入門当時は脱走の常習犯で、同部屋の稀勢の里に比べるとそう期待もされていなかったが、地道にがんばりを重ねて大関にまでなった。

 

 

いっぽう貴景勝はいまだ22歳という若さ。順調に出世を重ねている。

そしてご存じ元貴乃花部屋の所属だった。

一連の騒動後、貴乃花親方の引退を受けて10月に部屋を移ることを余儀なくされたばかり。

移ってすぐの場所で結果を出すあたり、若者ならではのエネルギーを感じます。

 

ちなみに四股名は上杉景勝から取っているそうな。

なんでも貴乃花親方が謙信好きで、その後継者である景勝(かげかつ)と、「継承」を掛けているとのこと。

なかなか凝った由来です。

学生時代は体を大きくするために食べに食べていたため、1日に肉を5キロ食べていたとか。

近所のスーパーで「おたくはライオンでも飼ってるの?」と言われたなんて逸話もあるそうな。

 

 

楽日だけに見られる「これより三役」。

三役というのは大関・関脇・小結を指すが、楽日の三役揃い踏みには横綱を含むのが常。

一般的に「三役昇進」というときの三役は関脇・小結を指す。

大関は三役ではあるけど、昇進には条件が多く付帯されるからね。

関脇・小結は、席さえ空けばたとえば前頭筆頭で勝ち越しすれば自動的に上がれる。

極端な話、素行に問題があろうがなんだろうが、って意味。

 

大関以降はちゃんと審議やら昇進伝達式やらが発生する。

明確な横綱審議委員会みたいなものはないが、三役の中では別格と言える。

 

もっとも、昇進には条件が多いけど、陥落条件はシンプル。

負け越した翌場所(角番)に負け越せば陥落。

ちなみに陥落直後の場所で10勝を挙げれば大関復帰という救済措置がある。

現行制度になってからこの救済措置で大関に返り咲いた力士は三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)の4名がいます。

 

返り咲きは特に直後の場所を逃すとなかなか厳しい道のり。

ましてやそこから先の昇進となると、相当いばらの道となりそうです。

 

そう考えると、やはり横綱というのは特別中の特別、選ばれし人しか到達できない境地、と言ってもいいでしょう。

だからこそ、休場続きでふがいない成績を晒すとすぐに引退を迫られるのもいたしかたないこと。

稀勢の里はもうじゅうぶんすぎるほど幾度もチャンスをもらってる。贔屓目に見ても、もらいすぎてるくらいだ。

毎回進退を賭けて、と言いつつも、貴重な日本人横綱としてどうにかこれまで守られてきたけど、もういよいよ後がない。

次回出場で結果が出せなきゃ引退しか選択肢ないよな。

これ以上横綱の地位を貶めることは許されない。

 

 

それはさておき、小結として初優勝を果たした貴景勝、当然これからは大関取りが主眼になってきます。

いまだ若干22歳。典型的アンコ型の日本人らしい前に出る押し相撲の力士。

今後におおいに期待がかかります。

 

 

若手の活躍もちろんだけど、それに触発されて現役力士たちもどんどんいままでの自分を越える相撲を取って、ますます大相撲を盛り上げていってほしいものです。

とまれすべての力士、関係者の皆様、今年一年お疲れ様でした。

また来年も楽しみにしています!

 

 

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