野球に青春を賭けた若者たちの進路が決まる運命の日。
ドラフトに注目するほど野球好きってほどではないんだけど、見てていろいろ気になったのでちょいとメモがわりに書いておく。
2018年各球団の1位指名は以下の通り。
*青太字は複数球団の指名が競合した選手
*黒太字は外れ1位で指名が競合した選手
セ・リーグ
パ・リーグ
画像が荒くてゴメン。あと誤字等あったらすみません。
今大会もっとも注目を集めたのは2度目の春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭の立役者・根尾昴君。177㎝。
ご両親ともお医者で地域の信頼も厚く、学業優秀文字通りの文武両道、生徒会長のおまけつき。優等生の肩書がぴったりすぎる、二刀流の期待も高まる本格派の選手。
根尾君にはヤクルト・巨人・中日・日本ハム、4球団の指名が競合した。
引き当てたのは中日ドラゴンズ。
中日サイドは「本人が希望するなら(二刀流も)考えるかも。とにかく一度会って話してみてから」みたいなコメントをしている。
根尾君の地元は岐阜。中日は近くてよかったかもしれんね。
根尾君と並ぶ4球団からの指名を受けた小園海斗君。178cm。
お母さんは元サッカー選手、お父さんは元走り幅跳び選手とのこと。
走攻守が見事に揃ったバランスのいい選手。
広島・DeNA・ソフトバンク・オリックスが競合、指名権を獲得したのは広島カープ。
広島は三拍子そろった選手として早くも期待を寄せている。本人もトリプルスリーを当面の目標にがんばりたいみたいなコメントを出していた。
ちなみに報徳学園は兵庫の学校。こちらも比較的地元近くでよかったよね。
阪神・ロッテ・楽天の3球団から指名を受けた藤原恭大君は大阪桐蔭、根尾君のチームメイト。181cm。
中学時代は小園君ともチームメイトだったそうな。
彼もバランスのいい選手で、やはりトリプルスリーを目標に掲げた。
交渉権を得たのはロッテ。井口監督はチームカラーに合う選手だと思っている、みたいなコメントを出した。
今回唯一競合を避けて単独指名で一本釣りをしたのはわれらが西武ライオンズ。
日体大の松本航選手。
菊池雄星のメジャー移籍濃厚を受けて投手の補充は急務。投手力不足に泣いたクライマックスを考えても妥当な戦略かと。
当然、即戦力として柱の一本になってくれることを期待する。
外れ1位で指名が競合したのは上茶谷大河君(東洋大)と辰巳亮介君(立命大)。
それぞれDeNAと楽天が交渉権を獲得した。
マスコミでさんざん騒がれた金足農の吉田輝星君は日本ハムが外れ1位単独。
なかば決まっていた大学進学を蹴ってまでのプロ志願だったが、1回目の1位指名は受けられなかった。
ハムはまたしても話題の選手を獲得するわけだが、願わくばハンカチ2世にはならぬよう細心の注意を払って育ててあげてほしい。
どうしても根尾✕吉田は田中将大✕斎藤祐樹を彷彿とさせるため、悪いイメージがよぎってしまう野球ファンも少なくはないだろう。
もちろんハムにはダルビッシュや大谷を育て上げた揺るぎない実績があるので、きちんと教育はしてくれると思うが、あとは当人しだいだね。
ちなみに今回のドラフトでもっとも印象に残ったのは、楽天が外れ1位指名で交渉権を獲得した立命大の辰巳亮介君のコメント。
「まずは楽天カードを作ることから始めたいと思います」
関西のセンスなのか、大学生の余裕なのか、大物やなキサマ!
いっぽうで報道こそされないが、ドラフトに漏れて悔し涙を流した若者たちも多数いる。
プロ野球という悪魔千匹の世界へ飛び込んでいくもの、進学や就職をして夢をつなぐもの、プロ入りは志望せずとも野球と関わりながら生きていくもの、あるいは野球を手放して人生を進んでいくもの、さまざまだ。
だれもに共通して確実にいえることがひとつある。
キミたちの道はどこへでもつながっている。可能性は無限だ。
未来はぜんぶキミたち次第だ。
安っぽく青臭くなっちゃうけど、人生って案外長い。
いいことも悪いことも全部飲みこんで糧にして、よい選手に、すてきな大人に、充実した人間に成長して行ってくれることを望む。
今後いろんなフィールドで、そんな彼らの姿を見るのが楽しみだ。