乗り物酔いの考察

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子供の頃は車酔いをする体質だった。

だった、と言うのはさすがにオトナになってマシになってきたから。

免許も持っているし、自分で運転して自分で気持ち悪くなるなんて聞かないもんね。

 

 

いわゆる車酔いというのは、すごく雑に言うと「三半規管が弱い人がなりやすい」。

「慣れない身体に伝わる振動等と、目や耳に入ってくる情報とのズレや、それらが過多になって脳が混乱して自律神経に異常な信号を送る」から、気持ち悪くなるらしい。

 

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逆に言うと、自分で運転すれば「脳に伝わると情報と、体が得る情報が一致する」から酔わなくなるわけだ。

 

 

車酔いを克服するためには、すっごく極論で言うと「慣れろ」ってことらしい。

体を前後左右や回転に慣れさせるための運動に慣れておけば、脳と三半規管のあいだの「やりとりの練習」になるってことなんだろうね。

 

 

なんでこんな話してるかというと、先日久しぶりに車に酔った。

 

新しい車を大喜びで乗り回している過程で、ちょっとした峠道に入り。

ハンドルを握っていたはむぺむがそこで結構はしゃいでスピードを出す。

くねくねした狭い道を(わたしの体感では)すさまじい速度で走り抜けられ、峠を攻める対向車やバイクにビクビクしていたら助手席のわたしはすっかり気持ち悪くなってしまった。

 

そのとき酔った原因はあるにはあった。

車内でナビ画面をいじったり、後ろを向いてなにかしてたりした、ってのがそれらの一因であることは間違いないだろう。

乗り物に乗って「進行方向と違う方向に向いていると酔いやすい」のは経験上わかってる。

本を読んだり何かを見たり「外の景色と関係ないものを見ている」ときも酔いやすい。

もっともそれらは幼少時に酔った時の条件だけど。

 

 

ほかにもタイヤの上はダメとか、空腹とか、甘いもの食べると酔うとか、子供の頃はいろんな要素が考えられた。

バス遠足のたびに乗り物酔いとの戦いだったな。

いちばん前で進行方向だけを凝視していたり、いちばん後ろで友達とバカ騒ぎしてみたり、乗り物酔い止め薬やら酔い止めバンドを使ってみたり、あらゆる方法を試したが車酔いが克服されることはついになかった。

 

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 先日酔ったのは、峠道を走ったことはもちろんだけど、そのなかで感じた「恐怖」がもっとも大きい原因だったように思える。

 

体に伝わる揺れや振動に脳が対応できない、のが通常の乗り物酔いの原因のひとつなんだけど、どちらかというと今回はそれよりも「ジェットコースターとかに乗った後フラフラになる状態」とかのほうが近い気がした。

 

ちなみにわたし自身はジェットコースターでは酔わない。それは「安全だと認識している」から。

なので、今回の峠道もかりに「対向車が来ない」「ほかの人が絶対に誰もいない」ことが、もしも前提条件としてあったら酔わなかったのではないかと思うのだ。

 

通常と異なる体の揺れ、視覚や聴覚から入ってくる普段よりあきらかに多い情報量、に不安と恐怖がミックスされて、わたしの今回の乗り物酔いはたぶん起きたのだろう。

 

 

乗り物酔いは「精神状態が身体に異常をきたすことの顕著な例」だ。

ひさしぶりに体験した乗り物酔いで、そんな考察をできたことは面白かった。

 

 

けど、あんな気持ち悪いのはもうマジで勘弁してほしいです。

 

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