クレジットカードがあまり好きでない。
お金の流れが見えにくいし、使ってる実感も薄いからわたしのようなドンブリ君には向いてないシロモノだ。
だけど、「うわ!」ってときに便利なんだよね確かに。
先日、仕事の飲み会からの流れで朝帰りになったはむぺむから早朝にお迎え要請の電話。
まだまだ新車君の扱いに慣れていないので、近くまで行ってコインパーキングに停車してから電話を入れた。
場所の指定を受けて向かおうとするともうロック板が上がっている。
やむなく精算機に急ぐ。駐車料金は300円。5分くらいしか停まってないのに…まあしょうがない。
財布を開けると小銭がない!お約束やね。
札を見るとでかいのしかない!うわーマジかこれ!
でも大丈夫、電子マネーがある!
とPASMOを当てると残高不足!えーコレは入ってると思ったのに!
いよいよ崩しに行かないとダメか…?
よく見るとクレジットカードも使えるとの表記。
これで事なきを得た。
かように「うわ!」ってときに役に立つ最後の砦的立ち位置でクレジットカードは機能しているわけだが、当たり前だけど「カードを使える環境」でないと便利もへったくれもないよね。
出し手と受け手が同じスピードで成長していかないと成り立たないっていうか。
世の中便利になったなっていつもいつも思うけど、便利になったのは「何」なのかがときどきわからなくなる瞬間がある。
そして便利と不便は表裏一体。
便利を成り立たせている「モノ」をひとたび失えば不便だった頃以上に立ち行かなくなる。
自由すぎるがゆえに不自由さを感じる、のと似たような感覚。
「ありがたい、便利な、暮らしやすい」暮らしに進むほど、その恩恵を受けつつもなんとなく言葉にしがたい「怖さ」が加速する、という感覚的なお話。