きょうはちょっと読み手を選ぶ話題ですみません。
2018/4/11に開催されたグラップリング団体戦新イベント「QUINTET(クインテット)」の旗揚げ大会をネット観戦した話です。
写真:QUINTET
先にお断りしておきますが、たるたるは格闘技が大好きですが、リアル好きな人たちに比べると知識はかなり乏しいです。コアな話題なのにコアな内容を期待してたどり着いちゃった方はほんとゴメン。
それをご承知の上で読み進めて頂けると助かります。
AbemaTVでも放送があったようですが見逃し配信がhuluでやっていたのでそちらで観戦しました。
格闘技好きならPRIDE→DREAM→RIZINと続くMMAの火を見守ってきたことと思います。かくいうわたしもそのひとり。
歴史ある柔道やボクシングと違い、ショーアップされたプロレスとも違い、ルールもスタイルもずっと模索続きの総合格闘技。
ジャンルとしてはまだまだ黎明期の域を出ない、そしてだからこそ可能性は無限大で面白いのかも。
そんななかで日本格闘技ブームの立役者である桜庭和志が立ち上げた寝技のみの大会「QUINTET(クインテット)」。
正直最初にその大会の話を聞いた時は「寝技のみ?大丈夫なのソレ?」と思いました。
過去に見てきた格闘技の数多の大会はどれも寝技立ち技打撃アリの刺激的なモノばかり。
寝技の時間帯になると、目の肥えてない(=わたしみたいな)視聴者は、よくわからなくて飽きちゃう。
転がってなにやらもぞもぞしてるだけで、パウンドや踏みつけがあるわけでもないとなると面白さ半減なんじゃないの…?と懐疑的でした。
が。
詳しくは前出のQUINTET公式サイトでご覧いただきたいが、この大会実にルールが良く考えられていて面白い。
まず「5vs5の団体戦」であること。
いわゆる柔道や剣道の試合をイメージしてくれればわかりやすい。
先鋒~大将勝ち抜き戦で、極端な話ひとりで5人ぶっ倒すことも可能なシステム。
判定はなし。時間内に決着がつかなければ引き分けで双方「負け抜け」。
これが「チーム戦」の駆け引きの面白さを感じさせてくれた。
体重差が20キロ以上の場合は通常試合時間「8分」のところが「4分」になるというシステム。
デカイ奴に不利なルール。
なぜかというと引き分けだと「負け抜け」になるわけで、時間内に20キロ以上体重差のある小さい相手を仕留められなければどんなにデカイ奴でもそこで敗退となるから。
ぶっちゃけ寝技では圧倒的といっていいほどデカイほうが有利、だと(個人的には)思ってる。
だったらデカイの5人揃えたら無敵じゃん!となるところも当然しっかり考えられている。
「チーム総体重430キロ以内」。
これがまたものすごい「チーム戦」をおもしろくしている。
ゆうべはむぺむと見ながらチーム編成としては「200キロ2人と10キロ3人」でもアリだよな、と盛り上がった。
試合内容はさておき戦術としては面白いだろう。
まあそれではいわゆるファンの求める格闘技としての試合展開は期待できないかもしれないが、チーム戦としての面白さを考えるならちと極端だが可能性の一つではある。
さて肝心の大会だが、桜庭をはじめジョシュ・バーネット、所英男、グレイシー一族、ユン・ドンシク、宇野薫と「あの頃」から格闘技を見てきたファンには垂涎の選手がズラリ。
さすがのハイレベルな寝技の攻防に、飽きる暇もなく楽しませていただきました。
どうしてもこれまでの習慣で「そこだ!踏め!殴れ!コツコツ当ててけ!」とかは思いましたが、それも見るほうの慣れでしょうね。
地味に感じるどころか、一瞬たりとも目が離せませんでした。
試合内容も詳しくレポりたいところですが、百聞は一見にしかず。
見てくれ。
とりあえずPOLARISチーム(柔術)がアホみたいに強いってことがよくわかった。
ヒクソン400勝って盛りすぎだろっていつも思うけど、こういうの見せられちゃうとリアルなんだろうなーって思うよ。
大活躍だった所やソウザ、ポラリスチームの面々についても言及したいが、それらはイベント自体が継続して盛り上がってくれる期待を込めて機会を譲ろう。
現在、格闘技のイベントは乱立状態。どれも見れば面白いし、かといって国民みんなでアツくなれるほどのコンテンツはまだまだ少ないのが現状。
今後はRIZINを「一般の客をターゲットとしたメイン主戦場」に、その受け皿的な立ち位置でコアなファンをターゲットとしたQUINTETが機能していったら、ますます盛り上がっていけるんじゃないでしょうか。というか期待してますぜ関係者各位。
旗揚げイベントとしては、すごくすごく面白かったです。
…結局最後の最後で小学生の作文みたいなシメでスマン。